宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:17)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/29 --- ---
5/28 --- ---
5/27 --- ---

黒点  5/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:07 516 +2.4
-2 h 525 -0.7
-4 h 520 +1.9
-6 h 525 -0.4
-8 h 516 -0.6
-10 h 498 -0.0
-12 h 481 -4.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -14 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -17 -/ -
-8 h -20 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
5/29 0.6 3x10^2
5/28 0.4 5x10^3
5/27 0.5 4x10^3
5/26 0.6 6x10^3
5/25 0.5 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/24 12:42 500km/秒の高速太陽風が続いています。南向き磁場の影響で磁気圏がやや活動的でした。
2008/ 5/25 09:43 500km/秒前後の高速風が続いています。磁気圏は比較的穏やかです。
2008/ 5/26 14:47 太陽風は通常レベルの速度になり、磁気圏も穏やかです。
2008/ 5/27 19:06 太陽風は低速になり、磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 5/28 17:20 太陽風の乱れが始まりました。速度が470km/秒に上がっています。引き続き強まりそうです。
最新のニュース

2008/ 5/29 09:17 更新
太陽風は570km/秒の高速風になっています。磁気圏活動も活動的になっています。

担当 篠原

昨日、28日10時半(世界時28日1時半)に始まった高速太陽風は、
速度が570km/秒に上がっています。
一方、磁場強度は10nTから5nTに弱まっていて、速度の上昇は一段落ついたようです。

磁気圏のオーロラ活動も活発化しています。
AE指数は、500nTを超える程度の中規模活動が数時間おきに頻繁に発生しています。
太陽風の速度が上がり、磁場の南北成分が南北に変化しているためです。


今後も、同程度の高速風、磁気圏活動が続きそうです。
明日遅くか、明後日には、次のコロナホールの影響がやって来ると予想されます。
SOHO EIT195の写真を見てください。
太陽の中心から南極へ向かって細長くコロナホールが伸びています。
ここから噴き出している高速風です。

27日周期の図で前回の様子を見ると、
5月3日から5月8日にかけて、太陽風速度の高まりが続いています。
これは、今周期では5月30日から6月4日に相当します。
(この図は世界時です。図の中の0時(日付の線)は、日本時間では9時です)
この時の最高速度は650km/秒で、今回はどの程度まで上がるでしょうか。


放射線帯高エネルギー電子は、大きく数を減らしたままです。
これからしばらく高速風が続きそうですので、今後の変化に注意してください。

太陽は無黒点でとても穏やかです。




SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/28 23:12 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。