宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:49)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/23 --- ---
5/22 --- ---
5/21 --- ---

黒点  5/23 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 518 -0.4
-2 h 516 -1.0
-4 h 537 +0.4
-6 h 523 +1.0
-8 h 548 -2.3
-10 h 562 -1.1
-12 h 551 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -17 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -20 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
5/23 0.6 2x10^3
5/22 0.8 5x10^2
5/21 0.6 2x10^2
5/20 0.7 2x10^2
5/19 0.7 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/18 10:06 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏もとても静かです。
2008/ 5/19 09:59 太陽風の速度は遅く(340km/秒)、磁気圏は静穏です。これから高速太陽風がやって来るでしょう。
2008/ 5/20 10:09 太陽風は400km/秒に上がりましたが、高速風はまだです。小さな磁気圏活動が見られています。
2008/ 5/21 10:00 太陽風の速度が520km/秒に上昇しています。もうしばらく上がりそうです。
2008/ 5/22 10:14 550〜600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏もやや活動的です。
最新のニュース

2008/ 5/23 10:49 更新
太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は後半に入っています。太陽の中心に次のコロナホールが来ています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと下がっています。
現在、ほぼ500km/秒になっています。
高速風は続いていますが、次第に影響は弱まります。

磁気圏の活動は、AE指数で500nT前後の変動が断続的に見られています。
太陽風磁場が、南北両方に(マイナスにもプラスにも)振れているためです。


SOHO EIT195の写真が更新されています。
一昨日、21日に掲載したSTEREOの写真とよく似ています。
こういう時に、時差を確認しておくとよいでしょう。

太陽の西側(右側)に去りつつあるコロナホールが、現在の高速風をもたらしています。
これらが通り過ぎることで、太陽風は一旦落ち着くのではないでしょうか。

そして、次のコロナホールが、ちょうど太陽の中心に来ています。
ここからの影響は、3日後の26日くらいにやって来ると思われます。
コロナホールは、濃く、はっきりと見えていますが、
規模がそれほど大きくないので、高速風の影響もそれほど大きくはなさそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、1000まで上昇しています。
高速風が終わりに近づいていますから、今回は大きく増加することはないでしょう。

太陽は無黒点です。
X線のグラフは変化が見られず、穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/23 01:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。