宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:00)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/21 --- ---
5/20 --- ---
5/19 --- ---

黒点  5/21 (NOAA)
磁場 フレア
0994 1 α ---
0996 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:48 500 -3.2
-2 h 497 +1.1
-4 h 447 -0.1
-6 h 440 -1.1
-8 h 435 +2.6
-10 h 431 -0.9
-12 h 385 -3.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -12 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
5/21 0.5 2x10^2
5/20 0.7 2x10^2
5/19 0.7 7x10^2
5/18 0.6 7x10^2
5/17 0.6 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/16 09:56 速度の遅い太陽風が続き(340km/秒)、宇宙天気はとても穏やかです。
2008/ 5/17 12:46 黒点群が3つ出現しています。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
2008/ 5/18 10:06 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏もとても静かです。
2008/ 5/19 09:59 太陽風の速度は遅く(340km/秒)、磁気圏は静穏です。これから高速太陽風がやって来るでしょう。
2008/ 5/20 10:09 太陽風は400km/秒に上がりましたが、高速風はまだです。小さな磁気圏活動が見られています。
最新のニュース

2008/ 5/21 10:00 更新
太陽風の速度が520km/秒に上昇しています。もうしばらく上がりそうです。

担当 篠原

前周期より半日ほど遅れて、高速太陽風が始まりました。

昨夜、20日22時(世界時20日13時)頃から太陽風の速度が上がり始め、
半日ほど経って、現在520km/秒に上がっています。
上がり幅としては、まだそれほどでもありません。

磁場強度は、7nTに強まっています。
現在も強まったままなので、速度はもうしばらく上昇しそうです。

磁気圏では、AE指数で500nT弱の小規模活動が続いています。
磁場強度が強まって、-5nTくらいの南向き磁場が頻繁に見られているためでしょう。
速度が上がって来たので、今後は中規模の活動くらいに高まるのではないでしょうか。


高速風は、これから3日程度続くのではないかと思います。
SOHO衛星の更新が止まっているので、今日もSTEREOのコロナ写真を掲載します。
この衛星から見て、西側(右側)へ過ぎ去りつつあるコロナホールが、
現在の高速風の発生源です。

地球から見ると、2日後くらいにこの状態になると考えて下さい
(少しずつ地球との距離が広がっているようです)。
23日頃に、コロナホールから最後の高速風が来ることになりそうです。

そして、次のコロナホールが太陽の中心に近づいています。
ここからの高速風は、5日後くらいになるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、低い状態です。
高速風がもう少し強まって来ると、上昇に対する注意が必要となります。

太陽は、SOHOの写真が更新されていないので、昨日と同じ写真を掲載します。
STEREOのEUVI195の写真から見て、目立った変化はないでしょう。
GOESのX線グラフも静かなままです。



STEREO衛星極紫外線望遠鏡EUVI195による太陽コロナ。21日9時(世界時21日0時)。2日ほど先回りしています。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。