宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/ 5/19 09:59 更新 太陽風の速度は遅く(340km/秒)、磁気圏は静穏です。これから高速太陽風がやって来るでしょう。 担当 篠原 SOHO衛星のLASCO C3カメラに見えていたプレアデス星団(すばる)が、 次第に太陽に近づいています(1枚めの写真)。 右に見えている明るい星は、金星です。 こちらのほうが先にカメラの視野に入って来ましたが、視野の中の移動はゆっくりです。 太陽では、一旦消えていた994黒点群が復活しています。 太陽写真の中心から右下のあたりを見て下さい。 黒い点がいくつか見えています。 一方、995、996のふたつの黒点群はほとんど見えなくなっています。 GOESのX線グラフは、全く変化がなく、穏やかです。 994群が盛り返したといっても、今のところはフレア活動にはつながっていません。 この後どう変化するか、注目してください。 太陽風は、速度340km/秒と低速風が続いています。 昨日の午後から、密度(橙色線)が上昇して、高速風が近づいているのかと思いましたが、 今のところ速度に変化はありません。 現在は、密度の上昇は一段落していますが、その後、磁場強度が強まりそうな気配を見せています。 これから高速風がやって来ると予想しているので、太陽風の変化に少し敏感になっています。 磁気圏の活動はほとんど見られず、とても静かです。 AE指数、シベリアともに全く変化が見られません。 太陽風の最新部(右端)を見ると、磁場の南北成分が-5nTと南向きに大きく偏っています。 このため、これから一時的に磁気圏活動が強まりそうです。 ただし、速度が遅いですから、小規模の活動にとどまるでしょう。 今日は、SOHO、STEREOともに太陽コロナの写真が更新されていません。 2枚めに、STEREO衛星の昨日と同じ写真を掲載します。 全く同じでは面白くありませんので、サイズを大きくしてみましょう。 ほとんど直角に折れ曲がったコロナホールの形が印象的です。 STEREOが少し先回りをしていることを考えると、 だいたい今ぐらいに地球から太陽を見ると、こんな様子だと思います。 (黒点群の位置と、コロナの明るい領域の位置がだいたい同じに見えます) コロナホールの先頭(右端)は、太陽の西半分くらいにせり出していて、 高速風の影響がそろそろやってくることを示しています。 SOHO LASCO C3カメラでは、プレアデス星団(すばる)が太陽に近づいています。右の明るい星は、金星です。 (c) SOHO (ESA & NASA) STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。17日13時(世界時17日4時)。 (c) NASA SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|