宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:59)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/19 --- ---
5/18 --- ---
5/17 --- ---

黒点  5/19 (NOAA)
磁場 フレア
0994 6 β ---
0996 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:48 340 -4.7
-2 h 337 -3.0
-4 h 338 +2.1
-6 h 343 +2.9
-8 h 347 +3.4
-10 h 349 +4.4
-12 h 351 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -10 -/ -
-2 h -5 -/ -
-4 h -6 -/ -
-6 h -4 -/ -
-8 h -5 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
5/19 0.5 7x10^2
5/18 0.6 7x10^2
5/17 0.6 7x10^2
5/16 0.7 1x10^3
5/15 0.7 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/14 10:15 太陽風は300km/秒台後半に上がりましたが、低速のままです。LASCO C3に金星とすばるが見えています。
2008/ 5/15 10:06 太陽風は330km/秒と低速で、磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 5/16 09:56 速度の遅い太陽風が続き(340km/秒)、宇宙天気はとても穏やかです。
2008/ 5/17 12:46 黒点群が3つ出現しています。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
2008/ 5/18 10:06 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏もとても静かです。
最新のニュース

2008/ 5/19 09:59 更新
太陽風の速度は遅く(340km/秒)、磁気圏は静穏です。これから高速太陽風がやって来るでしょう。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCO C3カメラに見えていたプレアデス星団(すばる)が、
次第に太陽に近づいています(1枚めの写真)。
右に見えている明るい星は、金星です。
こちらのほうが先にカメラの視野に入って来ましたが、視野の中の移動はゆっくりです。


太陽では、一旦消えていた994黒点群が復活しています。
太陽写真の中心から右下のあたりを見て下さい。
黒い点がいくつか見えています。
一方、995、996のふたつの黒点群はほとんど見えなくなっています。

GOESのX線グラフは、全く変化がなく、穏やかです。
994群が盛り返したといっても、今のところはフレア活動にはつながっていません。
この後どう変化するか、注目してください。


太陽風は、速度340km/秒と低速風が続いています。
昨日の午後から、密度(橙色線)が上昇して、高速風が近づいているのかと思いましたが、
今のところ速度に変化はありません。
現在は、密度の上昇は一段落していますが、その後、磁場強度が強まりそうな気配を見せています。

これから高速風がやって来ると予想しているので、太陽風の変化に少し敏感になっています。


磁気圏の活動はほとんど見られず、とても静かです。
AE指数、シベリアともに全く変化が見られません。

太陽風の最新部(右端)を見ると、磁場の南北成分が-5nTと南向きに大きく偏っています。
このため、これから一時的に磁気圏活動が強まりそうです。
ただし、速度が遅いですから、小規模の活動にとどまるでしょう。


今日は、SOHO、STEREOともに太陽コロナの写真が更新されていません。
2枚めに、STEREO衛星の昨日と同じ写真を掲載します。
全く同じでは面白くありませんので、サイズを大きくしてみましょう。
ほとんど直角に折れ曲がったコロナホールの形が印象的です。

STEREOが少し先回りをしていることを考えると、
だいたい今ぐらいに地球から太陽を見ると、こんな様子だと思います。
(黒点群の位置と、コロナの明るい領域の位置がだいたい同じに見えます)
コロナホールの先頭(右端)は、太陽の西半分くらいにせり出していて、
高速風の影響がそろそろやってくることを示しています。



SOHO LASCO C3カメラでは、プレアデス星団(すばる)が太陽に近づいています。右の明るい星は、金星です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。17日13時(世界時17日4時)。
(c) NASA


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。