宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 5/20 10:09 更新 太陽風は400km/秒に上がりましたが、高速風はまだです。小さな磁気圏活動が見られています。 担当 篠原 高速太陽風はまだ始まっていません。 昨夕、19日18時(世界時19日9時)頃から太陽風の速度が上がって、 400km/秒と平均的な速度に戻りました。 しかし、変化はそこまでで、その後は400km/秒で安定しています。 速度の変化は、セクターの切り替わりと同時に起こっています。 ACEの図で水色の線が、グラフの中央から上の端にジャンプしています。 (もしくは、27日周期の図のセクターを見て下さい) ここで、太陽風磁場の大まかな向きがひっくり返ったのです。 これからやってくると予想している高速風は、 過去5周期にわたって、このセクターの切り変わりとともに始まっていました。 27日周期の図の4月22日を見て下さい。 セクターがAからTに変わるとともに、磁場強度が強まり、やがて速度が上昇しています。 しかし、今回はセクターは切り替わったものの、 磁場強度、速度ともに目立った変化は見られません。 高速風の様子が変わっているのかもしれません。 今日の太陽風の様子に注目して下さい。 STEREOのEUVI195で、現在と1周期前のコロナホールの様子を比べてみましょう。 1枚めの写真が現在、2枚めが太陽が1回転した27日前の写真です。 この27日間の間に、コロナホールの分布が変化しています。 西(右)のコロナホールは、縦に細長くなった様ですし、 東(左)のコロナホールは、ぐっと濃くなっています。 こういった動きも、太陽風に影響していると思われます。 これから2週間程度の、太陽風の変化が面白そうです。 磁気圏では、AE指数で500nTの中規模のオーロラ活動が起こっています。 速度がやや上がったことと関係しているのでしょう。 今後、太陽風の速度がさらに上昇すると、こちらもさらに活発になります。 速度に変化がなければ、現状程度でしょう。 磁気圏活動に伴って、放射線帯の高エネルギー電子が大きく数を減らしています。 高速風が来る前に、現状を確認しましょう。 太陽は、994黒点群の姿は見えますが、996群はほとんど分かりません。 フレア活動はなく、太陽は穏やかです。 STEREO衛星極紫外線望遠鏡EUVI195による太陽コロナ。20日9時(世界時20日0時)。1日半ほど先回りしています。 (c) NASA 27日前のSTEREO EUVI195の写真。コロナホールの様子を比べて下さい。 (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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