宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:46)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/17 --- ---
5/16 --- ---
5/15 --- ---

黒点  5/17 (NOAA)
磁場 フレア
0994 1 α ---
0995 1 α ---
0996 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:38 386 +1.3
-2 h 396 +1.3
-4 h 394 -0.0
-6 h 385 +0.2
-8 h 387 -0.1
-10 h 394 +0.1
-12 h 417 +2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -10 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^2
5/17 0.6 7x10^2
5/16 0.7 1x10^3
5/15 0.7 1x10^3
5/14 0.8 2x10^3
5/13 0.6 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/12 10:14 太陽風は低速風になっています(320km/秒)。明日くらいから高速風が始まります。
2008/ 5/13 10:00 太陽風はの速度は320km/秒と低速です。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/ 5/14 10:15 太陽風は300km/秒台後半に上がりましたが、低速のままです。LASCO C3に金星とすばるが見えています。
2008/ 5/15 10:06 太陽風は330km/秒と低速で、磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 5/16 09:56 速度の遅い太陽風が続き(340km/秒)、宇宙天気はとても穏やかです。
最新のニュース

2008/ 5/17 12:46 更新
黒点群が3つ出現しています。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

太陽に、994、995、996群と、一斉に3つの黒点群が出現しました。

今日の1枚めの写真を見て下さい。
太陽の中心やや左下に994群が見えています。
続いて、左上に視線を移動すると995群が見えます。
どちらも、点が1つだけのとても小さな黒点群です。
995群から左に向かうと、太陽の端のところに白く明るいる部分があります。
ここに996群ができているそうですが、この写真では黒い点がかすかに見えている程度です。

どれも小さな群で、太陽の活動度には目立った変化はありません。


磁場分布から見ると、3つとも前の周期、第23活動周期の性質を持っている黒点群です。
今日の2枚めの、SOHO EIT195の写真を見て下さい。
太陽の左側に明るく光っている領域があります(そのうちの3つが、黒点群になっています)。
それらの磁場構造を、3枚めの写真で見てみましょう。
すると、北半球のふたつは、[黒(S) 白(N)]と並び、
南半球のふたつは、逆の[白(N) 黒(S)]となっています。
どちらも23活動周期の順番です。

2枚めにもどって、北半球側のふたつの明るい領域のもう少し上の方に目を向けてください。
そこに、小さいですが少し明るくなっている部分があります。
この部分の磁場の順番を見ると(3枚め)、どうやら[白(N) 黒(S)]となっているようです。
これは、新しい、24活動周期の順番です。

3枚めの写真の中に、黒の破線を勝手に引いてみたのですが、
太陽の表面のこのあたりに、23期と24期の境目があるのかもしれません。


さて、現在の太陽風は、やや低速で穏やかです。
昨日の午後から、速度が420km/秒に上がるという変化が見られましたが、
半日ほどで終わっています。
変化の幅としては小さく、目立った乱れではありません。
多少、前周期の高速風の名残りみたいなものがあったのでしょう。

磁気圏も概ね静穏です。


この穏やかな状態は、明後日の19日くらいまで続きます。
その後、高速風がやってくると思われますが、
その発生源にあたるコロナホールは、SOHO EIT195の太陽の中心付近に見えています。



SOHO MDIカメラによる、太陽の黒点群。中心付近に994群、そこから左へ 995, 996群と続くが、996はほとんど分からない。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195カメラによる、太陽コロナの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIカメラによる、太陽磁場の様子。第23期の性質を持つ磁場領域と、第24期の磁場領域が混在している。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/16 18:48 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。