宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:15)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/14 --- ---
5/13 --- ---
5/12 --- ---

黒点  5/14 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:08 350 +1.5
-2 h 359 +1.4
-4 h 374 +1.1
-6 h 395 +1.1
-8 h 397 +1.7
-10 h 369 -1.7
-12 h 351 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -13 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
5/14 0.7 2x10^3
5/13 0.6 3x10^3
5/12 0.5 4x10^3
5/11 0.7 6x10^3
5/10 0.6 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/ 9 10:15 太陽風の速度は460km/秒に下がり、高速風領域は終わりそうです。
2008/ 5/10 12:06 太陽風の速度は380km/秒に下がり、穏やかになりました。
2008/ 5/11 09:25 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2008/ 5/12 10:14 太陽風は低速風になっています(320km/秒)。明日くらいから高速風が始まります。
2008/ 5/13 10:00 太陽風はの速度は320km/秒と低速です。これから高速風がやって来るでしょう。
最新のニュース

2008/ 5/14 10:15 更新
太陽風は300km/秒台後半に上がりましたが、低速のままです。LASCO C3に金星とすばるが見えています。

担当 篠原

宇宙天気の話題ではありませんが、
SOHO衛星のLASCO C3カメラの視野に、金星とプレアデス星団(すばる)が見えてきました。
金星については、一昨日に紹介しましたが、
それに続いて、宇宙天気の春の風物詩(?)、すばるの登場です。

すばるは、これから2週間ほどかけてゆっくりと視野を横切って行きます。
一方、金星は、6月9日に太陽と重なる「外合」を迎えるとのことで、
これから2ヶ月近く、視野の中に留まるようです。


さて、太陽風は、300km/秒台の低速状態が続いています。
まだ高速風は始まっていません。

ACEの観測によると、昨夜、13日19時(世界時13日10時)から、
太陽風の様子が少し変わっています。
磁場強度が6nTに強まり、速度が350〜400km/秒に上がりました。

セクターの切れ目だったようで、
磁場の方向を示す水色の線が、上下の端から中央へと飛んでいます。
27日周期の図の、セクターのグラフも見て下さい。

地球は、前周期に高速風だった領域に入っている様ですが、
速度の大きな上昇はまだです。
磁場強度は6nTに上がったままなので、
これから更に速度の上昇が始まるのかもしれません。

あるいは、高速風は来ないのでしょうか?
この後のACEの図に注目して下さい。


太陽風が低速のため、磁気圏は穏やかです。
AE指数には目立った変化は見られません。


SOHO EIT195を見ると、太陽の東端から明るく光る活動領域が上がって来ました。
しかし、黒点はありませんでした。
GOESのX線の変化は落ち着いています。
活動度もそれほど高くないようです。

EIT195では、もうひとつ向こう側から明るい領域が上がって来ています。
こちらにも注目して下さい。



SOHO LASCO C3カメラの右に金星が、左にプレアデス星団(すばる)が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/14 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。