宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/12 --- ---
5/11 --- ---
5/10 --- ---

黒点  5/12 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 324 +0.2
-2 h 324 +0.9
-4 h 333 -1.4
-6 h 337 -2.3
-8 h 347 -1.8
-10 h 344 +0.8
-12 h 354 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -14 -/ -
-2 h -16 -/ -
-4 h -17 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
5/12 0.5 4x10^3
5/11 0.7 6x10^3
5/10 0.6 8x10^3
5/ 9 0.5 7x10^3
5/ 8 0.5 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/ 7 09:55 太陽風の速度は520km/秒に下がりましたが、高速風は続いています。
2008/ 5/ 8 10:39 500km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏は穏やかです。
2008/ 5/ 9 10:15 太陽風の速度は460km/秒に下がり、高速風領域は終わりそうです。
2008/ 5/10 12:06 太陽風の速度は380km/秒に下がり、穏やかになりました。
2008/ 5/11 09:25 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2008/ 5/12 10:14 更新
太陽風は低速風になっています(320km/秒)。明日くらいから高速風が始まります。

担当 篠原

SOHOのLASCO C3カメラに金星が入ってきました。
今日の1枚めの写真の右端に見える明るい星です。
これからゆっくりと視野を左へ横切って行きます。

一方、視野の左からは、もうすぐプレアデス星団(すばる)が見えて来ます。
こちらは右へ動いて行きます。
しばらくLASCO C3の写真がにぎやかになります。


太陽風は、速度が320km/秒へ下がり、低速風になっています。
磁場強度も、2nT前後へ弱まっています。

このため、磁気圏はとても静穏です。
AE指数、シベリア磁場データのどちらも、
ほとんど変化のない静かなグラフになっています。

この穏やかな風は、今日いっぱいは続くでしょう。
そして、明日の午後か、明後日くらいから高速太陽風がやって来そうです。

27日周期の図を見て下さい。
前周期の、4月16-21日にかけて見られている速度の山が、これから回帰して来る高速風です。
この時は、それほど大きな乱れではありませんでした。
前後の期間にこれよりも高い速度の山があるので、一段と小さな山に見えてしまいます。

発生源と思われるコロナホールは、SOHO EIT195で太陽の南極付近に見えています。


SOHO EIT195では、太陽の東端に明るい領域が見えています。
まだ向こう側に隠れているみたいですが、活動的な領域があります。
黒点があるかどうかはまだ分かりませんが、注目してみましょう。

放射線帯高エネルギー電子は、ゆっくりと減少しています。
高速風が来るまでは、このまま穏やかに減って行くでしょう。



SOHO LASCO C3カメラの視野に金星が入って来ました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/12 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。