宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:00)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/13 --- ---
5/12 --- ---
5/11 --- ---

黒点  5/13 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 333 -2.0
-2 h 315 +1.4
-4 h 313 -1.4
-6 h 306 +0.7
-8 h 309 -0.9
-10 h 317 -0.3
-12 h 320 +1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -12 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
5/13 0.6 3x10^3
5/12 0.5 4x10^3
5/11 0.7 6x10^3
5/10 0.6 8x10^3
5/ 9 0.5 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/ 8 10:39 500km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏は穏やかです。
2008/ 5/ 9 10:15 太陽風の速度は460km/秒に下がり、高速風領域は終わりそうです。
2008/ 5/10 12:06 太陽風の速度は380km/秒に下がり、穏やかになりました。
2008/ 5/11 09:25 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2008/ 5/12 10:14 太陽風は低速風になっています(320km/秒)。明日くらいから高速風が始まります。
最新のニュース

2008/ 5/13 10:00 更新
太陽風はの速度は320km/秒と低速です。これから高速風がやって来るでしょう。

担当 篠原

太陽風の速度は320km/秒に下がったままで、速度の遅い風が続いています。

磁場強度は2-3nTと弱まっています。
ACEの図では、縦軸が拡大されるので、磁場が大きく変化している様に見えますが、
小さな振幅の中で変化しているだけです。
27日周期の図を見ると、磁場が弱まっている様子がよく分かります。

太陽風が穏やかなので、磁気圏もとても静かです。
AE指数はほとんど変化していません。


27日周期の予想では、今夜あたりから太陽風の速度が上昇しそうです。
前周期の4月16日に始まる変化です。
前周期の場合、速度の前に磁場強度の強まりが起きましたが、
その変化はまだ見られません。
この後やって来るのでしょうか。

今回の速度の盛り上がりは、前周期になって初めて現れた変化で、
その前の周期には見られませんでした。
新しく現れた高速風領域なので、今周期はどのような姿に変わっているのか、
分布の変化にも注目してください。


太陽では、東の端から活動的な領域がやって来つつあります。
SOHO EIT195の左端に明るく見えている部分です。

昨日から、GOESのX線データに、A-Bクラスの小さな変動が頻繁に見られる様になりました。
太陽の向こう側にあるこの領域で、小さなフレア活動が続いているのでしょう。
この領域はもうすぐこちら側に見えて来ます。
黒点があるのかどうか、フレアの本当の規模はどのくらいなのか、注目して下さい。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/12 14:00 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。