宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:25)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/11 --- ---
5/10 --- ---
5/ 9 --- ---

黒点  5/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:18 368 -0.7
-2 h 368 +1.6
-4 h 362 +3.2
-6 h 364 -0.0
-8 h 367 -0.2
-10 h 373 +0.8
-12 h 384 +3.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -10 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^3
5/11 0.4 6x10^3
5/10 0.6 8x10^3
5/ 9 0.5 7x10^3
5/ 8 0.5 9x10^3
5/ 7 0.6 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/ 6 10:36 600km/秒の高速太陽風が続いています。南半球の黒点群は消えてしまったようです。
2008/ 5/ 7 09:55 太陽風の速度は520km/秒に下がりましたが、高速風は続いています。
2008/ 5/ 8 10:39 500km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏は穏やかです。
2008/ 5/ 9 10:15 太陽風の速度は460km/秒に下がり、高速風領域は終わりそうです。
2008/ 5/10 12:06 太陽風の速度は380km/秒に下がり、穏やかになりました。
最新のニュース

2008/ 5/11 09:25 更新
やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。

担当 篠原

穏やかな太陽風が続いています。
昨日より、速度は370km/秒とやや低速のまま安定しています。
磁場強度は4nTくらいで、普通の強さです。

太陽風が遅くなっているので、地球の磁気圏も基本的に静穏です。
AE指数は、200-300nTくらいの小さな変化が、あるまとまった時間帯にだけ見られ、
その他は変化が見られず静かです。

ACEのデータと見比べて下さい。
AE指数で小さな活動が見られた時間帯は、
太陽風の磁場が数時間ほど-2nTの南向きになっていました。

速度は遅めで、南向きも小さかったのですが、
スイッチが入った(磁場が南を向いた)ことで、
弱いながらもオーロラ活動につながったということでしょう。


SOHO EIT195では、太陽の南極(下の端)に大きなコロナホールが見えています。
ここから吹き出している太陽風の乱れが、明後日、13日の午後くらいからやってきます。
今、コロナホールが太陽のまん中に広がって見えるので、
高速風が最も強まるのは、3日後の14日頃かもしれません。

前周期は、500km/秒台の風が5日間ほど続きました。
それほど大きな乱れではありませんでした。


放射線帯高エネルギー電子は、少しレベルを下げています。
このままゆっくりと減少して、
明後日の高速風の到来で一気に数を減らすことになりそうです。

太陽は無黒点のままで、たいへん静穏です。
STEREOでちょっと先回りをすると、太陽の東端に明るい所が見えています。
2日すると、SOHOでも見えて来るでしょう。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/10 23:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。