宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 5/ 4 12:55 更新 南半球に新しい活動周期の黒点が出現しました。太陽風の速度は、500km/秒に上がっています。 担当 篠原 陽の南半球中緯度付近に、新しく黒点群が出現しました。 SOHOの写真で見え始めたのは、4日6時(世界時3日21時)以降です。 993黒点群という番号になりそうです。 磁場の極性を見ると、[黒(S) 白(N)]となっています。 これは、これから始まる第24活動周期の性質です(参考1、参考2)。 南半球で新しい周期の黒点群が出現したのは、これが第一号です。 第24活動周期の性質を持った活動領域の、これまでの動きをまとめます。 12月 4日 北半球に初めての磁場領域 1月 4日 北半球に初めての黒点 3月15日 南半球に初めての磁場領域 4月13日 北半球にふたつめの黒点 5月 3日 南半球に初めての黒点 北半球と比べると、4ヶ月くらい遅れて進行している様です。 これで両半球で新しい黒点の出現を迎えたことになり、いよいよこれからが楽しみです。 さて、太陽風は、昨夜、3日21時(世界時3日12時)から速度が550km/秒に上がっています。 あまり勢いのない高速風で、上がるとすぐにゆっくりと下がり始め、 半日ほど経った現在は、500km/秒に下がっています。 前周期の太陽風の勢いと比べると、ずいぶん様子が変わったものです。 SOHO EIT195の太陽写真では、コロナホールは太陽の西側にさらに移動し、 ここから吹き出した風がそろそろ地球へやって来ます。 太陽風の速度は、今後も上昇を起こす可能性が高いので、引き続き注目して下さい。 磁気圏のオーロラ活動は、やや活動的というところです。 AE指数で、300-500nTくらいの小規模の活動が数時間おきに発生しています。 太陽風の速度は上がりましたが、磁場がやや北寄りだったので、 あまり大きな影響がなかったのでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、1000くらいのレベルで留まっています。 大きく減少するほど磁気圏は乱れず、 大きく上昇するほど太陽風が乱れていない、といった印象です。 もうしばらく、太陽風の様子を見ていましょう。 太陽の南半球に新しい活動周期の黒点が現れました。磁場の順番が[黒(S) 白(N)]となっています。 (c) SOHO (ESA & NASA)、宇宙天気ニュース(画像加工) SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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