宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 5/ 2 10:05 更新 太陽風の速度は一旦下がっていますが、これから次の上昇が始まりそうです。 担当 篠原 500km/秒に速度が上がった太陽風は、昨夜からゆっくりと下がって、 現在は440km/秒と一旦落ち着いています。 しかし、高速風はこれで終わりではなく、これから次の速度上昇がやって来そうです。 ACEの磁場強度(白線)を見て下さい。 速度が下がったのとは逆に、5nTから8nTへ強まっています。 また、プラズマ密度(橙色線)も、1個/cm^3から10個/cm^3へ増加しています。 これらは、コロナホールによる高速風が始まるときによく見られる変化です。 いつもの24時間のACEの図だけでは、この変化を読みとりにくいので、 今日の1枚めに、ACEの1週間の図を掲載します。 速度(黄色線)を見ると、図の右側に、昨日始まった速度上昇の変化があります。 その山の始まりに先だって、磁場強度(白線)、密度(橙色線)が増加していたことも分かります。 一方、右端の最新データでは、速度は下がっていますが、 磁場強度、密度のグラフは再び上がっていて、 その様子は、最初の高速風の始まりのときとそっくりです。 SOHO EIT195の太陽写真では、 コロナホールは、太陽の中心から南極へ向かって大きく広がっています。 ここから吹き出している高速風が、これからやってくるのでしょう。 昨日は500km/秒止まりでしたが、今度は更に高く、 前周期と同様であれば700km/秒くらいまで速度が上がります。 太陽風の磁場強度が強まるとともに、南向き磁場が大きく変化を始めています。 -5nTを超える南向きが現れて、磁気圏の活動を活発化しています。 AE指数で、1000nTに達する大きな変化がちょうど発生しているところです。 今後も、南向き磁場の変化に合わせて、活発なオーロラ活動が発生しそうです。 これらの活動に伴って、放射線帯高エネルギー電子は数を減らしています。 下がった後、これから始まる高速風によって再び上昇を始めるでしょう。 明日以降の変化に注意してください。 太陽は無黒点です。 フレア活動はなく、大変静穏です。 ACE衛星による7日間の太陽風。1日に太陽風速度の上昇が起こっている。速度は黄色、磁場強度は白色、密度は橙色。 (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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