宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 4/29 11:24 更新 太陽風の速度は下がり、通常の状態に戻っています。今夜以降、CMEの影響がやって来そうです。 担当 篠原 今日は先ず、SOHO EIT195の写真で、 現在、1周期前、2周期前の3つの太陽を比べてみましょう。 太陽は約27日で1回転します。 そのため、27日ごとの写真を並べれば、 大雑把にですが、太陽の同じ場所を見比べることができます。 掲載の写真で、右から左へと太陽は変化しています。 こうして見ると、赤道付近に横長に大きく広がっていたコロナホールは、 次第に規模が小さくなっています。 一番左の写真(最新の写真)では、コロナホールはかすれそうにも見えます。 こうなると、コロナホールから吹き出していた高速太陽風の変化が気になります。 27日周期の図を見て下さい。 前周期は、4月4-5日あたりから太陽風速度の上昇が始まりました(この図は世界時です)。 そして、高速風はその後10日間にわたって続きました。 最高速度は、700km/秒を超えるほどに上昇しています。 高速風の開始を今周期の日付けに置き換えると、5月1-2日くらいです。 (日本時間だと、1日の夜以降でしょう) 始まりのタイミングがどうなるのか、速度はどこまで上がるのか、そして、いつまで続くのか、 5月の連休の始まりは、ACEの太陽風データにも注目して下さい。 さて、現在の太陽風ですが、速度はゆっくりと下がっています。 昨日は500km/秒近かったのですが、現在は430m/秒ほどになっています。 磁場強度は4nT前後。 南北成分が、それほど強くはありませんが、-3nTほどにしっかりと南を向いています。 そのため、磁気圏のオーロラ活動が強まっています。 500nTを超える中規模の変動が断続的に発生しています。 シベリア磁場データも、昨日は一転して、にぎやかになっています。 今後の太陽風の変化ですが、 26日の深夜に発生したCMEの影響がそろそろ地球へやってきます。 今夜遅くか、明日に入ってからでしょう。 大きな速度変動が来ることはないと思いますが、 どのような形の乱れが飛んでくるのか、しばらく注目してみて下さい。 放射線帯高エネルギー電子は、弱まっていますが、まだ警戒レベルにあります。 もうしばらく注意が必要です。 太陽は無黒点で、静穏です。 Bクラスのフレアの後は、全く音なしです。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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