宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 4/27 12:06 更新 Bクラスのフレアが起こり、CMEが発生しています。太陽風はやや高速の状態が続いています。 担当 篠原 太陽で、26日23時(世界時26日14時)に、Bクラスの小さなフレアが発生しました。 発生箇所は、SOHO EIT195の写真で、 太陽の中心やや北寄りに明るく見えている領域です(黒点にはなっていません)。 フレアそのものはとても小さなものですが、 関連してCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 SOHO LASCO C3の連続写真を見て下さい。 白いガスが、太陽の周囲に向かって広がっている様子が分かります。 フレアが太陽のほぼ中心で発生しているので、CMEは地球へ向かって噴き出しています。 3日後くらいに太陽風に影響が見られる可能性があります。 規模が小さいので、大きな乱れにはならないと思いますが、 太陽風の磁場が大きく変化するようなことがあると、 一時的にオーロラ活動が活発化する可能性があります。 さて、現在の太陽風ですが、昨日の時点で460km/秒に下がっていたのですが、 その後また480km/秒に盛り返して、そのままやや高速の状態を保っています。 太陽風の磁場は、強度は4nTで安定していますが、 南北成分が-4nTの南向きで長時間安定するという変化が見られています。 この影響で、AE指数でも500nTの変化がずっと続いています。 これは、オーロラの活動が続いたというのではなく、 太陽風の影響で、磁気圏の対流が強められた(磁気圏の中が強くかき混ぜられた) 変化だと思われます。 太陽風は、この後は次第に速度が下がって、落ち着いて行くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏がかき乱された影響で、 いくらか下がったようです。 どのレベルで落ち着くかは、明日くらいまで様子を見る必要がありますが、 警戒レベルを割るほどには下がっていない様に思います。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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