宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:28)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/28 --- ---
4/27 --- ---
4/26 --- ---

黒点  4/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:19 495 +4.1
-2 h 486 +3.7
-4 h 472 +0.2
-6 h 473 +2.8
-8 h 476 +0.6
-10 h 474 -2.6
-12 h 468 +1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -17 6/ 7
-2 h -18 6/ 8
-4 h -18 12/ 6
-6 h -21 18/ 6
-8 h -24 25/ 14
-10 h -21 13/ 5
-12 h -23 14/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
4/28 0.4 3x10^4
4/27 0.7 5x10^4
4/26 0.6 4x10^4
4/25 0.5 2x10^4
4/24 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/23 10:05 太陽風磁場が強まっています。これから高速風が始まります。992黒点群が出現しています。
2008/ 4/24 10:17 600km/秒台後半の高速太陽風が来ました。激しいオーロラ活動も見られています。
2008/ 4/25 10:04 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 4/26 12:10 太陽風の速度は460km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいています。放射線帯が強まっています。
2008/ 4/27 12:06 Bクラスのフレアが起こり、CMEが発生しています。太陽風はやや高速の状態が続いています。
最新のニュース

2008/ 4/28 10:28 更新
太陽風の速度は480km/秒と高まったままです。放射線帯も強まった状態が続いています。

担当 篠原

昨日お知らせしたBクラスの小さなフレアに関して、動画を掲載します。
1枚めは、SOHO EIT195が撮影した太陽コロナの変化です。
太陽の中心から少し上に上がった場所で、爆発が起こっています。
爆発の後、コロナの中を爆風が広がって行く様子がよく見えています。
X線の変化としては小さな規模だったのですが、見栄えのするイベントでした。

そして、2枚めの動画は、LASCO C3カメラが撮影したCME(太陽ガスの放出現象)の様子です。
太陽のガスが周囲に飛び散る様子がとらえられています。
今回のCMEは地球に向かって飛び出しているため、
ガスは太陽を囲むように、全方位に向かって飛び出しているように見えます。
これは、CMEが地球方向、もしくは地球と反対方向に発生した時の特徴的な見え方です。


現在の太陽風は、速度480km/秒と、やや高速のまま安定しています。
前周期の様に400km/秒台へ下がることなく、高まったままが続いています。

磁気圏は比較的穏やかなのですが、
速度が高めなので、AE指数で500nTくらいの中規模の活動が発生しています。


この後の太陽風ですが、SOHO EIT195でコロナホールの様子を見ると、
前周期と大きく分布が変わっていることが分かります。
2枚掲載しているうちの、左が現在の太陽、右は27日前の太陽です。
前周期は、太陽の南東(左下)に大きなコロナホールが広がっていたのですが、
現在はそれが細くなり、そのかわり、太陽の中心を横切る様に細長い筋が入っています。

現在の、太陽風速度が高めのままなのは、この変化と関係しているのかもしれません。
この後の太陽風がどのように変化するのか、興味が持たれます。

また、CMEの影響が、明日の夜か明後日くらいにやってくるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、10,000の警戒レベルを保っています。
もうしばらく注意が必要です。

太陽は無黒点で、静穏です。





SOHO EIT195カメラによる、26日23時(世界時26日14時)のB3.8の小さなフレアの様子。画像は、世界時4月26日12時〜18時。
(c) SOHO (ESA & NASA)


B3.8のフレアに続いて発生したCME。SOHO LASCO C3カメラによる。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/28 00:24 UT

4/ 1 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。