宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:24)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/22 --- ---
4/21 --- ---
4/20 --- ---

黒点  4/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 352 +0.9
-2 h 369 +0.1
-4 h 372 +0.5
-6 h 389 +1.2
-8 h 418 +0.9
-10 h 442 +1.5
-12 h 439 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -11 -13/ 8
-2 h -10 -6/ 6
-4 h -10 -13/ 3
-6 h -10 -10/ 3
-8 h -10 -11/ 9
-10 h -11 -7/ 4
-12 h -11 -10/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
4/22 0.6 6x10^2
4/21 0.7 7x10^2
4/20 0.6 8x10^2
4/19 0.5 5x10^2
4/18 0.6 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/17 10:06 太陽風の速度が上昇し、600km/秒の高速風がやってきました。
2008/ 4/18 10:06 500km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏は比較的穏やかです。
2008/ 4/19 11:43 500km/秒台の高速太陽風が続いています。コロナホールが太陽の中心にさしかかっています。
2008/ 4/20 10:30 500km/秒台の高速太陽風が続いています。高速風は3日半続いています。
2008/ 4/21 10:23 太陽風の速度はやや下がり、500km/秒を割っています。明日から次の高速風が来そうです。
最新のニュース

2008/ 4/22 10:24 更新
太陽風の速度は350km/秒に下がっています。これから高速太陽風がやって来るでしょう。

担当 篠原

ACE衛星によると、太陽風の速度が昨夜くらいからすっと下がり、
350km/秒に落ちています。
これまで5日間にわたって高速風が続いていましたが、
次の高速風の直前になって、急に低速風に変わりました。

太陽風磁場の強度もだいぶ弱まっています。現在、2nTくらいで推移しています。

磁気圏も穏やかです。
AEの図は途中で止まっていますが、
シベリア磁場データでは、昨日は平坦になっています。


27日周期で予想すると、これから高速太陽風がやって来ます。
今、太陽風の磁場強度は弱まっていますが、この後、増加に転じ、
それを追いかけるように速度が上昇を始めるでしょう。

始まりに、セクターの切り替わりも見られそうです。
太陽風磁場の大まかな向きが切り替わる変化です。
現在は、「太陽から地球方向(A)」ですが、
これが「地球から太陽(T)」方向にひっくり返るのです。

ACEの図なら水色の線に注目して下さい。
現在180度付近に見られますが、この線が上の端や下の端にくっつくようになります。


次の高速風は、前周期に活発なオーロラ活動が見られました。
アラスカのライブカメラは、暗くなる時間がますます短くなっています。
今シーズン最後のつもりでお楽しみください。

SOHO EIT195の太陽写真を見ると、
北半球側に逆三角形に広がったコロナホールが、太陽の中心に達しています。
この領域の影響は、これから3日くらい後にやって来ると考えられます。
しかし、前周期の太陽風では、このタイミングではむしろ高速風は弱まって行きました。
今回もそうなるのか、この領域からの影響が強まるのか、注目してみたいところです。

この写真では、太陽の東端に明るく光っている領域が見えます。
黒点にはなっていませんが、活動的な領域ができています。
北半球の低緯度にできていて、磁場の分布としては古いほうの23活動周期の性質です。

太陽のフレア活動は全く見られず、静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/22 00:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。