宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:43)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/19 --- ---
4/18 --- ---
4/17 --- ---

黒点  4/19 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:38 537 +0.2
-2 h 531 +1.1
-4 h 488 +0.1
-6 h 499 +1.4
-8 h 498 +1.3
-10 h 506 +0.3
-12 h 533 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -9 -26/ 7
-2 h -9 -16/ 11
-4 h -9 -11/ 4
-6 h -10 -14/ 4
-8 h -11 -14/ 4
-10 h -11 -12/ 5
-12 h -10 -14/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
4/19 0.5 5x10^2
4/18 0.6 6x10^2
4/17 0.6 1x10^3
4/16 0.5 1x10^4
4/15 0.6 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/14 10:23 太陽風は、一時600km/秒台を回復し、現在も560km/秒です。2個めの24活動周期の黒点が北半球に現れました。
2008/ 4/15 15:06 太陽風の速度は400km/秒に下がり、穏やかな太陽風になりました。磁気圏もたいへん静かです。
2008/ 4/16 10:23 太陽風は低速になり、磁気圏はたいへん静かです。放射線帯が大きく減少しています。
2008/ 4/17 10:06 太陽風の速度が上昇し、600km/秒の高速風がやってきました。
2008/ 4/18 10:06 500km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏は比較的穏やかです。
最新のニュース

2008/ 4/19 11:43 更新
500km/秒台の高速太陽風が続いています。コロナホールが太陽の中心にさしかかっています。

担当 篠原

500km/秒台前半の高速太陽風が続いています。
ACEの図を見ると、初め550km/秒からゆっくりと500km/秒へ下がり、
最後にまた550km/秒を回復するという変化は、昨日とそっくりで、
更新されていないのかと思ってしまいます。
不安定な太陽風はまだ続きそうです。

高速風は続いていますが、磁気圏はかなり穏やかです。
AE指数では、目立った変化は見らません。
太陽風磁場の南北成分(赤線)が、0nTからやや北寄り(プラス側)になっているためでしょう。
太陽風磁場の傾向が変わらなければ、磁気圏活動もこのままでしょう。


SOHO EIT195の太陽風写真では、コロナホールが西(右)に進んでいます。
先頭の細いコロナホールは、太陽の中心にさしかかっています。
27日周期の図では、4月22日くらいから次の大きな高速風が回帰すると予想されます。
今日のSOHOの写真で、太陽の中心付近に見えているこの領域からの風の様です。

続いて、東側にかけてより大きなコロナホールがあります。
高速太陽風は、この幅程度に続くことになるでしょう。


さて、今日のSOHOの写真を昨日のSTEREOの写真と比較すると、
まだ昨日のSTEREOの方がコロナホールが進んで見えます。
STEREOが1日半くらい先の太陽を見ているという感覚を、
こういった比較でつかんでおくとよいでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルのままです。
22日以降の高速風が来るまでは、このままになりそうです。

太陽は無黒点で、静穏です。
SOHO EIT195の東端(左端)が明るくなっています。
ここが上がって来た時に、黒点が見えているでしょうか。



SOHO衛星のEIT195カメラの映像。19日11時半(世界時19日2時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。