宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (15:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/15 --- ---
4/14 --- ---
4/13 --- ---

黒点  4/15 (NOAA)
磁場 フレア
0990 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
15:03 399 +2.7
-2 h 390 +1.5
-4 h 395 +0.7
-6 h 395 +1.1
-8 h 401 +1.1
-10 h 416 +0.6
-12 h 433 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:59 -8 -22/ 4
-2 h -9 -21/ 9
-4 h -8 -30/ 2
-6 h -8 -27/ 9
-8 h -9 -17/ 4
-10 h -9 -14/ 2
-12 h -10 -12/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^3
4/15 0.6 9x10^3
4/14 0.7 1x10^4
4/13 0.7 1x10^4
4/12 0.5 2x10^4
4/11 0.5 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/10 10:38 600km/秒台後半の速い太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 4/11 10:37 太陽風の速度はゆっくり下がって、550km/秒になりました。放射線帯が少し強まっています。
2008/ 4/12 10:27 550km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏は比較的穏やかです。
2008/ 4/13 12:33 560km/秒の高速太陽風が続いています。北半球に新しい周期の磁場領域が現れています。
2008/ 4/14 10:23 太陽風は、一時600km/秒台を回復し、現在も560km/秒です。2個めの24活動周期の黒点が北半球に現れました。
最新のニュース

2008/ 4/15 15:06 更新
太陽風の速度は400km/秒に下がり、穏やかな太陽風になりました。磁気圏もたいへん静かです。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCO C3カメラの水星が、どんどん太陽に近づいています。
間もなく遮蔽物の影に入って、太陽の向こう側を通過するでしょう。


太陽風の速度は、昨日のニュースの後どんどん下がり続け、
今朝には400km/秒になりました。
高速風は終わり、通常の速度の太陽風に変わっています。

27日周期の図を見てください。
急というほとではありませんが、
この24時間ほどで太陽風の速度が一気に下がったのがわかります。

磁場強度も2nTに弱まり、太陽風はすっかり穏やかになりました。。
こうなると、太陽風はこのまま1週間程度静穏な状態が続きそうです。
次の大きな変化は、4月22日頃にやって来そうです。


太陽風の速度が下がったことと、磁場強度が弱まったこと、
さらに、南北成分が0nTからやや北寄りでずっと推移していたため、
磁気圏のオーロラ活動はたいへん静かでした。
AE指数は全く変化がなく、
シベリア磁場データを見ても、昨日の1日分(右側の3分の1)は、完全に平らになっています。

太陽風が穏やかになったことで、磁気圏もこれからしばらく静かな日が続くでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、10,000を割っています。
こちらはゆっくりと減少します。
やや高めの状態はもう2〜3日続くかもしれません。

太陽では、昨日見えていた黒点に990群という番号が付けられました。
しかし、今日掲載の写真では、もうほとんど見えなくなっています。
磁場の分布は残っていますが、黒点としての活動は小さなもので終わりそうです。


今日は更新時刻が遅くなり、申し訳ありませんでした。



SOHO衛星LASCO C3に見えていた水星が、だいぶ太陽に近づきました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星のEIT195カメラの映像。15日11時半(世界時15日2時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。