宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:37)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/11 --- ---
4/10 --- ---
4/ 9 --- ---

黒点  4/11 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:25 553 +1.1
-2 h 591 +0.4
-4 h 609 +0.8
-6 h 612 -0.1
-8 h 627 +2.3
-10 h 622 +0.6
-12 h 650 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -8 -17/ 4
-2 h -8 -16/ 3
-4 h -10 -14/ 5
-6 h -6 -13/ 9
-8 h -7 -15/ 12
-10 h -7 -19/ 8
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^4
4/11 0.5 3x10^4
4/10 0.6 2x10^4
4/ 9 0.5 2x10^4
4/ 8 0.7 2x10^4
4/ 7 0.7 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/ 6 11:10 620km/秒の高速太陽風が続いています。これからもう一段上昇する可能性があります。
2008/ 4/ 7 13:03 高速太陽風は、700km/秒から600km/秒へゆっくりと下がっています。高速風はまだ続きます。
2008/ 4/ 8 10:42 650km/秒とかなり速度の高い太陽風が続いています。南半球に、新しい周期の小さな磁場領域が見えています。
2008/ 4/ 9 10:13 太陽風の速度が、700km/秒台に上がりました。強い風が続いています。
2008/ 4/10 10:38 600km/秒台後半の速い太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
最新のニュース

2008/ 4/11 10:37 更新
太陽風の速度はゆっくり下がって、550km/秒になりました。放射線帯が少し強まっています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
今回の高速風は4月5日に始まりましたので、6日経ったところです。

昨日、650km/秒だった速度は、ゆっくりと下がり、
今朝、11日7時(世界時10日22時)に600km/秒を割りました。
そこから下がるペースが早まって、3時間ほどで550km/秒に下がったところです。

太陽風の磁場強度は、4nTから3nTへ弱まりつつあるようです。
ここから速度は下がって行くのでしょうか。

27日周期の図で前周期の変化を見ると、
高速風はここからさらに6日間にわたって(3月21日にかけて)、500km/秒台を保ちました。
今周期も、太陽風の速度は下がりきらずに高速を保つのでしょうか。

SOHO EIT195の太陽写真は昨夜のものですが、大きなコロナホールは西に去っています。
現在は、南極に大きなコロナホールと、
太陽の中心やや北寄り(上側)に、とても淡いコロナホールらしい暗い領域が見えています。


磁気圏のオーロラ活動は少しずつ弱まっています。
AE指数は、300nTくらいの小規模変動が主です。
速度が500km/秒台に入っていますので、今後もこの程度の規模の活動となりそうです。
シベリア磁場データを見ると、1日ごとに変化が小さくなった様子がよく分かります。


放射線帯の高エネルギー電子は、少し強まって、
10,000の警戒レベルをしっかりと超えるようになりました。
太陽風が落ち着いてきているので、放射線帯の警戒状態はしばらく続きます。

太陽は無黒点のままで、フレア活動は全く見られません。
STEREOで先回りしても、明るい領域は見られず、無黒点は続きそうです。



SOHO衛星のEIT195カメラの映像。10日20時半(世界時10日11時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。