宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 4/ 6 11:10 更新 620km/秒の高速太陽風が続いています。これからもう一段上昇する可能性があります。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日より、太陽風の速度は620km/秒でほぼ安定しています。 一方、ACEの磁場強度は、一度5nT近くに下がって、再び7nTに上がっています。 強めの磁場を保っていることから、 この後、太陽風の速度がもう一段上昇する可能性があります。 ACEのデータでも最新では、700km/秒近くまで変化していますし、 27日前の前周期も、700km/秒に上がったのは今日くらいからです。 700km/秒まで行けば、太陽風としてはかなり高速の状態ですから、 オーロラ活動も激しいものが起こりやすくなります。 そのオーロラ活動ですが、AE指数を見ると、1500nTに達する激しい活動が発生しています。 ACEで太陽風磁場を見ると、-7nTと強く南に向いた時間帯です。 速度が600km/秒を超えていることもあり、大きな変動が磁気圏で発生しました。 しかし、その前後のオーロラ活動はそれほどでもありません。 これは、太陽風の磁場が比較的北向きで推移しているためです。 磁気圏の外を流れる風は強いのですが、スイッチが入らないため、 エネルギーが流れ込まないのです。 この後、磁場の傾向が南寄りに変わるなどすると、 活動は一気に活発化しますから、注意する必要があります。 SOHO EIT195の写真が更新されています。 いい状態の写真ではないのですが、掲載しています。 昨日のSTEREOと比べると、若干東に戻った印象があります。 STEREOは1日半ほど先を見ているためです。 コロナホールは太陽の中心南側にどっかりと座り、 地球へ向けて高速の太陽風を噴き出しています。 この風が地球へ届くのが3日後ですから、高速風はこれからが本番です。 27日周期の前周期と似た変化になりそうです。 放射線帯高エネルギー電子は、大きく下がったままです。 引き続き、この後の変化に注目してください。 太陽は無黒点です。 X線のレベルも下がり続け、すっかり穏やかになっています。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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