宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:42)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 8 --- ---
4/ 7 --- ---
4/ 6 --- ---

黒点  4/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:38 647 +1.7
-2 h 641 +3.4
-4 h 624 -1.6
-6 h 619 +0.1
-8 h 627 -0.3
-10 h 632 -1.6
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -5 -16/ 7
-2 h -11 -20/ 5
-4 h -12 -17/ 4
-6 h -11 -13/ 20
-8 h -13 -7/ 27
-10 h -5 -19/ 10
-12 h -5 -22/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
4/ 8 0.7 2x10^4
4/ 7 0.7 4x10^3
4/ 6 0.7 2x10^3
4/ 5 0.7 3x10^4
4/ 4 0.7 4x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/ 3 10:12 太陽風は穏やかで、磁気圏活動はとても静かです。コロナホールがよく見えています。
2008/ 4/ 4 10:18 C1の小さなフレアが発生しました。太陽風は穏やかですが、これから高速風が始まるでしょう。
2008/ 4/ 5 12:03 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒を超えつつあり、オーロラ活動も始まっています。
2008/ 4/ 6 11:10 620km/秒の高速太陽風が続いています。これからもう一段上昇する可能性があります。
2008/ 4/ 7 13:03 高速太陽風は、700km/秒から600km/秒へゆっくりと下がっています。高速風はまだ続きます。
最新のニュース

2008/ 4/ 8 10:42 更新
650km/秒とかなり速度の高い太陽風が続いています。南半球に、新しい周期の小さな磁場領域が見えています。

担当 篠原

今日も1枚めはSOHO EIT195の大きな写真です。
SOHOのサイトで、最新画像(この大きな写真)のページと、
保管庫のページの写真の更新にずれが生じているようです。
見やすいですから、大きな太陽を楽しんで下さい。

太陽の南側(下側)にコロナホールの暗い影が広がっています。
コロナホールは、太陽の自転によってどんどん西側(右側)へ移動しています。
(昨日の写真と比較してください)
コロナホールが西へ去ることで、地球への影響は弱まり、
高速風は次第に収まる方向へ向かいます。


さて、今日2枚めの写真は、SOHOによる太陽の磁場分布です。
矢印で示している小さな部分に注目して下さい。
とても小さな点ですが、黒と白がセットで並んでいます。
[黒 白]と並ぶ順番は、南半球ではこれから始まる第24周期の性質です。

同じ場所をEIT195で見ると、少し明るくなっているようです。
3月16日の記事に続いて、新しい活動周期の磁場極性を持った領域が顔を出した様です。

つい1週間前までは、23周期の極性の黒点群が赤道付近に広がっていました。
こうやって、23期と24期が混在しながら新しい周期へ向かうのです。


地球周辺では、高速の太陽風が続いています。
速度はやや上がって、650km/秒になっています。
地球は高速風領域のまっただ中に入っているところです。

オーロラ活動も続いています。
AE指数で500nTから1000nTの中規模の活動が度々発生しています。
太陽風速度がかなり高いことと、磁場強度が5nTのレベルを保っていることから、
オーロラ活動もまだしばらく続きそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、さらに増えて、10,000の警戒レベルに上がりました。
昨日、どうなるでしょうと書きましたが、あっさりとこのレベルまできました。
衛星の運用では障害が発生しやすくなります。
この後の変化にも注目して下さい。

太陽は無黒点で、フレア活動はたいへん穏やかです。



SOHO衛星のEIT195カメラの映像。8日9時半(世界時8日0時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽面の磁場分布。中央のやや南(下)寄りに、小さく[黒 白]と並んだ領域が見えます。新しい周期の順番です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。