宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/ 4/ 8 10:42 更新 650km/秒とかなり速度の高い太陽風が続いています。南半球に、新しい周期の小さな磁場領域が見えています。 担当 篠原 今日も1枚めはSOHO EIT195の大きな写真です。 SOHOのサイトで、最新画像(この大きな写真)のページと、 保管庫のページの写真の更新にずれが生じているようです。 見やすいですから、大きな太陽を楽しんで下さい。 太陽の南側(下側)にコロナホールの暗い影が広がっています。 コロナホールは、太陽の自転によってどんどん西側(右側)へ移動しています。 (昨日の写真と比較してください) コロナホールが西へ去ることで、地球への影響は弱まり、 高速風は次第に収まる方向へ向かいます。 さて、今日2枚めの写真は、SOHOによる太陽の磁場分布です。 矢印で示している小さな部分に注目して下さい。 とても小さな点ですが、黒と白がセットで並んでいます。 [黒 白]と並ぶ順番は、南半球ではこれから始まる第24周期の性質です。 同じ場所をEIT195で見ると、少し明るくなっているようです。 3月16日の記事に続いて、新しい活動周期の磁場極性を持った領域が顔を出した様です。 つい1週間前までは、23周期の極性の黒点群が赤道付近に広がっていました。 こうやって、23期と24期が混在しながら新しい周期へ向かうのです。 地球周辺では、高速の太陽風が続いています。 速度はやや上がって、650km/秒になっています。 地球は高速風領域のまっただ中に入っているところです。 オーロラ活動も続いています。 AE指数で500nTから1000nTの中規模の活動が度々発生しています。 太陽風速度がかなり高いことと、磁場強度が5nTのレベルを保っていることから、 オーロラ活動もまだしばらく続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、さらに増えて、10,000の警戒レベルに上がりました。 昨日、どうなるでしょうと書きましたが、あっさりとこのレベルまできました。 衛星の運用では障害が発生しやすくなります。 この後の変化にも注目して下さい。 太陽は無黒点で、フレア活動はたいへん穏やかです。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像。8日9時半(世界時8日0時半) (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる、太陽面の磁場分布。中央のやや南(下)寄りに、小さく[黒 白]と並んだ領域が見えます。新しい周期の順番です。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|