宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 7 --- ---
4/ 6 --- ---
4/ 5 --- ---

黒点  4/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:49 615 +2.9
-2 h 615 -0.3
-4 h 625 -0.5
-6 h 625 +1.7
-8 h 659 +2.2
-10 h 669 +0.6
-12 h 673 +2.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -9 -30/ 13
-2 h -9 -22/ 12
-4 h -7 -29/ 3
-6 h -7 -26/ 9
-8 h -8 -20/ 7
-10 h -10 -23/ 8
-12 h -9 -24/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
4/ 7 0.7 3x10^3
4/ 6 0.7 2x10^3
4/ 5 0.7 3x10^4
4/ 4 0.7 4x10^4
4/ 3 0.7 4x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/ 2 10:03 太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2008/ 4/ 3 10:12 太陽風は穏やかで、磁気圏活動はとても静かです。コロナホールがよく見えています。
2008/ 4/ 4 10:18 C1の小さなフレアが発生しました。太陽風は穏やかですが、これから高速風が始まるでしょう。
2008/ 4/ 5 12:03 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒を超えつつあり、オーロラ活動も始まっています。
2008/ 4/ 6 11:10 620km/秒の高速太陽風が続いています。これからもう一段上昇する可能性があります。
最新のニュース

2008/ 4/ 7 13:03 更新
高速太陽風は、700km/秒から600km/秒へゆっくりと下がっています。高速風はまだ続きます。

担当 篠原

6日に規模の小さいCME(太陽ガスの放出現象)が発生していました。
SOHOのLASCO C3カメラでは、6日2時(世界時5日17時)頃から太陽の西側に見え始めています。
4枚の連続写真を掲載します。

活動領域が太陽の向こう側に回り込んで起こしたCMEの様です。
太陽から横向きに飛び出しているので、地球への影響はありません。


太陽風は、600km/秒台の高速状態が続いています。
昨日のお昼、6日13時(世界時6日4時)頃に700km/秒に達し、
その後はゆっくりと低下が続いています。
現在はちょうど600km/秒に下がった所です。
高速風は、前周期ほどの勢いはなくなっている様です。

今日のSOHO EIT195の写真は、大きな写真を掲載していますが、
小さな写真が更新されていなかったためで、特に理由がある訳ではありません。
大きなコロナホールは、ゆっくりと太陽の西側へ動いています。
最後の部分が中心に達したくらいで、高速風の影響はまだ5日程度は続くでしょう。


磁気圏では、小規模のオーロラ活動が続いています。
AE指数で500nT前後の変動が終日見られています。
高速風はまだ続くと思われますので、磁気圏もしばらく活動的な状態が続くでしょう。

太陽風の磁場強度は、現在5nTくらいあります。
このレベルを保っている間は、磁気圏への影響も続きます。
磁場強度が下がって来ると、磁気圏への影響は弱まりますし、
高速風自体も終わりが近づいていると見ることができます。


放射線帯の高エネルギー電子は、増加を始めていますが大きな変化ではありません。
今回は、警戒レベルまで上がるかどうか、微妙だと思います。
引き続き注意して下さい。

太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。



SOHO衛星のEIT195カメラの映像。7日12時(世界時7日3時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/ 5 16:42 UT

4/ 5 17:42 UT

4/ 5 18:42 UT

4/ 5 19:42 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。