宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/25 --- ---
3/24 --- ---
3/23 --- ---

黒点  3/25 (NOAA)
磁場 フレア
0987 9 β ---
0988 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 423 +2.0
-2 h 422 +0.9
-4 h 440 +1.5
-6 h 443 +1.6
-8 h 446 +1.8
-10 h 452 +1.9
-12 h 455 +2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -10 -8/ 3
-2 h -10 -10/ 3
-4 h -9 -7/ 2
-6 h -10 -8/ 4
-8 h -9 -10/ 5
-10 h -9 -6/ 5
-12 h -9 -6/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^2
3/25 0.6 9x10^2
3/24 0.6 1x10^3
3/23 0.6 2x10^3
3/22 0.6 8x10^3
3/21 0.7 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/20 10:57 太陽風は、500km/秒前後と高速状態です。オーロラ活動も見られています。
2008/ 3/21 09:33 500km/秒台後半の高速太陽風になりました。磁気圏は比較的静穏です。
2008/ 3/22 11:55 太陽風の速度はゆっくりと下がっています。4日ほど静かな日が続きそうです。
2008/ 3/23 11:18 速度440km/秒の太陽風で、宇宙天気は穏やかです。
2008/ 3/24 10:13 太陽風の速度が高まり、500km/秒に上がりました。黒点群が出現しています。
最新のニュース

2008/ 3/25 10:20 更新
黒点群が2つに増えています。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

太陽の東側に黒点群が2つ見えています。
右側は、既に昨日見えていた987黒点群。
左側は、新しく出現した988黒点群です。

可視光、磁場、極紫外線と、SOHOの写真を3枚並べました。
2つの黒点群は赤道近くの南半球側にあります。
磁場の分布はどちらも [白 黒]です(白=N、黒=S)。
これらは、23活動周期(古い周期)の性質を持った黒点群です。

3枚めのSOHO EIT195の写真とも見比べて下さい。
黒点群のあるところは、極紫外線では白く明るく光っています。
2つの明るい領域のさらに向こう、太陽のまだ見えていないところに
もうひとつ明るい領域があります。
ここの根元にも黒点群ができていそうです。
これが上がって来ると、黒点群が3つ並ぶかもしれません。
太陽が少しにぎわって来たのでしょうか。

GOESのX線のグラフも上昇しています。
今後、Cクラスの小規模フレアが発生する可能性があるそうです。


さて、太陽風は少し速度を下げ、420km/秒になっています。
小さな速度の盛り上がりも終わったというところです。
という間もなく、すぐに次の高速風がやって来そうです。

27日周期の図によると、今夜遅くか、明日に入ったころから
太陽風の磁場、速度に変化が始まりそうです。
前周期、2月27日のまん中あたりに見られる変化です。
(この図は世界時なので、日本時間では、2月27日から28日の時刻になります)

SOHO EIT195の太陽写真では、太陽の中心に大きなコロナホールが来ています。
ここが今度のコロナホールの本体と言えそうです。
すると、高速風が本格的に強まるのは3日後の28日からとなりそうです。
この点は、27日周期の図とも一致します(前周期は3月1日が最大)。
ただ、全周期の高速風は5日間程度でしたが、今度はどうなるでしょうか。
コロナホールは、前周期よりも一回り大きくなっている感じがします。

太陽風の乱れが始まると、オーロラなどの磁気圏活動も強まりそうです。
ライブカメラにもぜひ注目して下さい。
昨日は、オーロラ活動はほとんど発生していません。





SOHO MDIカメラによる、25日7時(世界時24日22時)の太陽。東側に2つの黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIカメラによる、25日7時(世界時24日22時)の太陽磁場。黒点の場所に、磁場の強まりができています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/25 00:24 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。