宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:43)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/18 --- ---
3/17 --- ---
3/16 --- ---

黒点  3/18 (NOAA)
磁場 フレア
0986 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:41 470 -0.3
-2 h 476 +2.3
-4 h 477 +1.9
-6 h 509 +0.4
-8 h 481 +0.1
-10 h 495 +0.3
-12 h 506 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -7 -12/ 7
-2 h -8 -7/ 4
-4 h -10 -7/ 6
-6 h -10 -10/ 11
-8 h -10 -11/ 7
-10 h -10 -7/ 7
-12 h -11 -13/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
3/18 0.5 2x10^4
3/17 0.6 2x10^4
3/16 0.6 2x10^4
3/15 0.7 3x10^4
3/14 0.6 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/13 09:58 600km/秒台前半に下がりましたが、高速の太陽風は続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 3/14 15:52 600km/秒の高速太陽風が続いています。活発なオーロラも発生しています。
2008/ 3/15 11:12 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発に続いています。
2008/ 3/16 09:56 600km/秒の高速太陽風が続いています。太陽の南半球側に、新しい周期の磁場分布が見えています。
2008/ 3/17 10:18 高速風領域の速度が下がり始めました(550km/秒)。放射線帯は強まったままです。
最新のニュース

2008/ 3/18 09:43 更新
太陽風の速度は460km/秒に下がり、地球は高速風領域を抜け出した様です。

担当 篠原

太陽風の速度(ACEの黄色線)は下がり続け、現在は460km/秒です。
地球は高速風領域を抜け出し、太陽風は普段の状態に戻りつつあります。

磁場強度(白線)、密度(橙色線)を見ると、この半日ほどやや強まる方向に向かっています。
磁場強度は5nT、密度は10個/cm^3近くまで上がっています。
たいした変化ではありませんが、前周期(27日周期の図を参照)の2月18日頃に見られた様な、
太陽風速度の小さな盛り上がりがやって来たりするのでしょうか。

高速風が終わるとともに、磁気圏のオーロラ活動はすっかり弱まっています。
AE指数では、300nTの小規模の変化がぽつんとひとつあるだけで、他はほとんど平坦です。
この後も、オーロラ活動は基本的には穏やかでしょう。


さて、この10日間ほど活発だった宇宙天気も一段落着いて、
これから1週間ほど静かな期間が続きます。
太陽風の速度は400km/秒台で推移し、磁気圏も概ね静穏でしょう。

次の太陽風の乱れは、3月25-26日頃からと予想されます。
27日周期の図では、2月27-28日から始まる変化です。
まだ少し先のことなので、掲載の27日周期の図では、やっと始まりが見えている程度です。
発生源のコロナホールも、もう2-3日しないと見えて来ません。


放射線帯の高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。
昨日から強さはほとんど変わっていません。
警戒状態が続いています。

太陽では、986黒点群は消えた様です。
X線のグラフはとても静かです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/17 23:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。