宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/ 3/15 11:12 更新 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発に続いています。 担当 篠原 高速太陽風が元気に続いています。 昨日以降も、600km/秒と、比較的高い速度レベルで安定しています。 1枚目に掲載しているACEの1週間の図で、今回の高速風を振り返ってください。 図の始め(3月9日)に速度が上昇して以来、600km/秒台の強い風が一貫して続いています。 SOHO EIT195で太陽コロナを見ると、大きかったコロナホールは既に西側に去り、 現在、目立ったコロナホールは見えていません。 前周期も10日くらい高速風が続いていたので、それが回帰しているのだと思われますが、 今の高速風が太陽のどのあたりからやって来ているものなのか、 はっきりしないのも面白いところです。 太陽風磁場の南北成分が、南向きも含めて、細かく振れています。 このため、オーロラ活動も活発に続いています。 AE指数で、500〜1000nTくらいの中規模活動が半日ほど見られています。 シベリアの磁場データで見ると、昨日は活動の勢いがむしろ増した様にも見えます。 この高速風の今後ですが、 27日周期の図で前周期の様子を振り返ると、 今日、明日に少し下がって、それから2日ほど次の山が来るという変化が考えられます。 先に書いた様に、コロナホールがはっきり見えないので、 現在の太陽の写真から予想をするのは難しいです。 27日周期の図で、前回の繰り返しを見込んで予想をするしかなさそうです。 もうしばらく、速度の高い太陽風が続きそうです。 放射線帯高エネルギー電子は、高いレベルが続いています。 衛星の運用では注意が必要です。 太陽はとても静穏です。 黒点は見られません。 ACE衛星による1週間の太陽風データ。高速太陽風がずっと続いている。 (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|