宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:18)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内が荒れています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/17 --- ---
3/16 --- ---
3/15 --- ---

黒点  3/17 (NOAA)
磁場 フレア
0986 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:42 553 +0.5
-2 h 542 -1.2
-4 h 550 -0.4
-6 h 570 +1.8
-8 h 568 +1.2
-10 h 556 +0.0
-12 h 545 -0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -12 -40/ 10
-2 h -11 -29/ 12
-4 h -9 -18/ 7
-6 h -8 -13/ 5
-8 h -9 -15/ 7
-10 h -10 -12/ 11
-12 h -11 -19/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
3/17 0.5 2x10^4
3/16 0.6 2x10^4
3/15 0.7 3x10^4
3/14 0.6 3x10^4
3/13 0.6 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/12 10:06 700km/秒近い高速太陽風が続いています。オーロラも活発です。放射線帯が強まっています。
2008/ 3/13 09:58 600km/秒台前半に下がりましたが、高速の太陽風は続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 3/14 15:52 600km/秒の高速太陽風が続いています。活発なオーロラも発生しています。
2008/ 3/15 11:12 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発に続いています。
2008/ 3/16 09:56 600km/秒の高速太陽風が続いています。太陽の南半球側に、新しい周期の磁場分布が見えています。
最新のニュース

2008/ 3/17 10:18 更新
高速風領域の速度が下がり始めました(550km/秒)。放射線帯は強まったままです。

担当 篠原

太陽風の速度が、ゆっくりと下がり始めています。
昨日の1日で、600km/秒から、550km/秒に落ちています。
普通の高速風になったというところでしょうか。

磁場の強度も、4nTから2nT近くに下がっています。
磁場強度が弱まったということで、高速太陽風の領域は終わりに近づいている様です。
3月9日以来、8日間にわたって、地球は速度の高い太陽風の中を通っていますが、
もう2〜3日くらいで、そこから抜け出すことになりそうです。


昨日のオーロラ活動は、だいぶ穏やかでした。
AE指数では、200nTくらいの小さな変化しか見えていません。
これは、速度、磁場強度が下がって来たことと、
磁場の南北成分(ACEの赤線)があまり南(マイナス)を向かなかったことの
ふたつが原因でしょう。

シベリア磁場データで3日間の変化を見ると、
日を追うごとに変化の幅が小さくなっています。
オーロラの規模が次第に弱まっていることを示しています。

高速風が弱まって来ていますから、今後は、目立ったオーロラ活動は起こりにくくなります。
高速風が終わると、その後は1週間くらい静穏な日が続くでしょう。
27日周期の図で、2月21〜26日が1周期前の変化に当たります。


放射線帯高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。
太陽風が静かになると、放射線帯の減少はとてもゆっくりになります。
今後も数日間にわたって、警戒状態が続くでしょう。

太陽では、986黒点群がとても小さな姿を見せています。
太陽の西の端(右端)近くです。
いつもの写真ではちょっと見にくいので、
1枚めにもう少し見やすい写真を掲載します(同じSOHOの写真ですが)。
どこにあるか分かりますか?



SOHO MDIカメラによる、17日6時(世界時16日21時)の太陽。西の端に小さな黒点が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/17 00:12 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。