宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/12 --- ---
3/11 --- ---
3/10 --- ---

黒点  3/12 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:04 675 +1.4
-2 h 636 +1.3
-4 h 645 -0.1
-6 h 650 +1.8
-8 h 676 +0.6
-10 h 675 -0.6
-12 h 669 -1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -9 -34/ 7
-2 h -10 -32/ 7
-4 h -10 -25/ 11
-6 h -14 -14/ 7
-8 h -18 -24/ 14
-10 h -18 -24/ 27
-12 h -18 -18/ 31

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
3/12 0.7 1x10^4
3/11 0.6 9x10^3
3/10 0.6 4x10^3
3/ 9 0.6 5x10^2
3/ 8 0.7 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/ 7 14:26 360km/秒の穏やかな太陽風が吹いています。明日以降は、高速太陽風に変わるでしょう。
2008/ 3/ 8 10:06 太陽風はかなり遅くなっています(320km/秒)。これから高速太陽風がやってくるでしょう。
2008/ 3/ 9 11:25 太陽風磁場が強まり、活発なオーロラが発生しています。速度の上昇はこれからの様です。
2008/ 3/10 09:06 太陽風の速度は650km/秒に上がっています。活発なオーロラ活動が発生しています。
2008/ 3/11 11:54 太陽風の速度は700km/秒に上昇しています。オーロラ活動も活発に続いています。
最新のニュース

2008/ 3/12 10:06 更新
700km/秒近い高速太陽風が続いています。オーロラも活発です。放射線帯が強まっています。

担当 篠原

かなり速度の高い太陽風が続いています。
700〜650km/秒のなかで、ほぼ安定した高速状態を保っています。
磁場強度も4nTでほとんど一定です。
地球は高速風領域のまん中を走っている様です。

磁場の南北成分は、北寄りになったり、南寄りになったり、
時間帯によって方向にかたよりが見られています。
南側に寄ったところで、活発なオーロラ活動が発生しています。

AE指数では、700nTのひと山と、1000nTに達する大きな山と、
ふたつの時間帯で大きな変化が記録されています。
シベリア磁場データも、昨日はぎざぎざと激しい変化で揺れています。

アラスカのライブカメラでは、ずっとオーロラの光を見ることができました。
その中の、一番きれいだった写真を掲載します。


SOHO EIT195の太陽写真を見ると、
コロナホールは、次第に太陽の西側へ向かっています。
高速風の影響も、これから後半へと向かいます。

27日周期の図では、まだ4日くらい続きそうですが、
コロナホールは高緯度側へ伸びていて、地球への影響は弱まる傾向です。
前周期と同じ期間高速風が続くのか、早めに終わってしまうのか、
そのあたりに注目しています。

今日、明日くらいは、オーロラ活動も十分期待できるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、もうすこし上がって、警戒レベルに達しています。
衛星の運用などでは注意が必要な状態になっています。

太陽では、昨日西の端に見えていた985黒点群が、ある程度活動的になったようで、
X線のグラフに小さな変化が記録されています。
985黒点群は、もう太陽の向こう側に没してしまって見えません。
太陽は無黒点になっています。





アラスカのオーロラライブカメラで撮影された、11日18時(現地11日0時、世界時11日9時)のオーロラ。
(c) NICT/SALMON


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/11 23:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。