宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:26)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 7 --- ---
3/ 6 --- ---
3/ 5 --- ---

黒点  3/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
0984 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:21 366 -1.3
-2 h 362 -2.0
-4 h 369 -2.3
-6 h 387 -2.6
-8 h 375 -2.1
-10 h 373 -1.2
-12 h 392 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:59 -18 -24/ 6
-2 h -18 -20/ 9
-4 h -18 -8/ 6
-6 h -16 -14/ 2
-8 h -15 -15/ 6
-10 h -15 -11/ 4
-12 h -15 -13/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
3/ 7 0.6 2x10^3
3/ 6 0.7 3x10^3
3/ 5 0.6 6x10^4
3/ 4 0.7 5x10^4
3/ 3 0.6 7x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/ 2 11:53 かなり高速の太陽風が続いています。後半に入りつつあるので、これから速度が下がるでしょう。
2008/ 3/ 3 10:36 太陽風の速度はまだ高速ですが(600km/秒)、ゆっくりと低下に向かっています。
2008/ 3/ 4 10:20 太陽風の速度は下がり、地球は高速風を抜け出しつつあります。放射線帯の強まった状態が続いています。
2008/ 3/ 5 11:59 太陽風は通常の速度に戻りました(400km/秒)。磁気圏活動も静穏です。
2008/ 3/ 6 11:56 太陽風は400km/秒の速度です。南向き磁場の影響で、磁気圏が活動的になりました。
最新のニュース

2008/ 3/ 7 14:26 更新
360km/秒の穏やかな太陽風が吹いています。明日以降は、高速太陽風に変わるでしょう。

担当 篠原

太陽風の速度はやや下がって、360km/秒の低速風になっています。
磁場強度は4nT弱で、こちらは通常の強さです。
穏やかな風が吹いているので、磁気圏はとても穏やかです。
AE指数、シベリア磁場データともに、目立った変化はありません。

そして、これから高速の太陽風が回帰して来ます。

SOHO EIT195の太陽写真を見ると、コロナホールが東西に長く広がっています。
今、ここから地球に向かって、速度の高い太陽風が盛んに噴き出しているところです。
コロナホールの濃さ、幅ともに十分あるので、
今回もしっかりと高速風がやって来そうです。


高速風の先頭は、今夜か明日に地球へやって来ると予想しています。
ACEのデータでは、太陽風の密度(橙色線)が一段上昇しています。
この変化は、高速風の前触れかもしれません。

やがて、磁場強度が強まるでしょう。
そうなると、速度の上昇もすぐです。
磁場強度が強まると、大きな南向き成分(ACEの赤線のマイナス)が発生して、
オーロラ活動が強まる可能性が高まります。
特に、高速風の前半では、磁場が大きく変化しやすいので、注目してください。
オーロラのライブカメラをm見るなら、このタイミングは狙いめです。

前回の変化を参考にすると、今度の高速風は10日以上にわたって続きそうです。
また、オーロラも最初だけでなく、その後も数日間にわたって活発に見られそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、すっかり数が減っています。
しかし、これから高速風がやってきて、再び上昇するでしょう。
明日以降の変化に注意が必要です。

太陽のフレア活動は静穏です。
984黒点群は、西の端に没しつつあります。


研究会のため、今日は更新が遅くなりました。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/ 7 04:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。