宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:25)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 9 --- ---
3/ 8 --- ---
3/ 7 --- ---

黒点  3/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:18 476 -2.1
-2 h 448 -1.8
-4 h 439 +1.0
-6 h 443 +3.8
-8 h 451 +7.3
-10 h 382 -5.0
-12 h 370 +9.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:54 -15 -26/ 16
-2 h -11 -30/ 4
-4 h -8 -33/ 6
-6 h -10 -32/ 16
-8 h -17 -34/ 23
-10 h -1 -26/ 32
-12 h -9 -44/ 42

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
3/ 9 0.5 5x10^2
3/ 8 0.7 4x10^3
3/ 7 0.8 2x10^3
3/ 6 0.7 3x10^3
3/ 5 0.6 6x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/ 4 10:20 太陽風の速度は下がり、地球は高速風を抜け出しつつあります。放射線帯の強まった状態が続いています。
2008/ 3/ 5 11:59 太陽風は通常の速度に戻りました(400km/秒)。磁気圏活動も静穏です。
2008/ 3/ 6 11:56 太陽風は400km/秒の速度です。南向き磁場の影響で、磁気圏が活動的になりました。
2008/ 3/ 7 14:26 360km/秒の穏やかな太陽風が吹いています。明日以降は、高速太陽風に変わるでしょう。
2008/ 3/ 8 10:06 太陽風はかなり遅くなっています(320km/秒)。これから高速太陽風がやってくるでしょう。
最新のニュース

2008/ 3/ 9 11:25 更新
太陽風磁場が強まり、活発なオーロラが発生しています。速度の上昇はこれからの様です。

担当 篠原

高速太陽風の立ち上がりが、前周期よりも遅れています。

太陽風の磁場強度は、8日16時(世界時8日7時)から強まり始め、10〜15nTに強まりました。
それに続いて、速度も変化しているのですが、
せいぜい450km/秒に上がったくらいで、それほどの高速になっていません。

27日周期の図で前周期、2月10日の変化を見ると、
磁場強度が上がるとともに、速度も600km/秒を超えて行ったのですが、
今回は、それほどきれいな立ち上がりにはなっていません。

SOHO EIT195の太陽写真を見ると、コロナホールは、十分に西側にせり出しています。
太陽風の速度は、これからぐっと上がって行くのでしょう。


太陽風の速度はそれほど上がりませんでしたが、
磁場が強まったため、-10nTくらいの大きな南向き(赤線のマイナス)が2度ほど見られています。
その影響で、活発なオーロラ活動が発生しています。
AE指数では、1000nT、700nTの中規模の変化が記録されています。

もし速度がもっと高ければ、より激しい変化になっていたでしょう。
太陽風磁場は現在も10nTに強まったままです。
今後も、活発なオーロラ活動が見られそうです。
アラスカライブカメラにも注目してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、大きく数を減らしています。
今後、太陽風の速度が高まると、上昇に転じるでしょう。
しばらくは注意が必要です。

太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/ 9 01:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。