宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 8 --- ---
3/ 7 --- ---
3/ 6 --- ---

黒点  3/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:03 328 +1.1
-2 h 326 +0.4
-4 h 318 +0.5
-6 h 320 -1.2
-8 h 326 -1.8
-10 h 331 -1.8
-12 h 334 -1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -6 -16/ 9
-2 h -9 -12/ 3
-4 h -12 -14/ 4
-6 h -13 -12/ 3
-8 h -13 -12/ 5
-10 h -13 -13/ 4
-12 h -14 -12/ 1

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 3x10^3
3/ 8 0.6 4x10^3
3/ 7 0.8 2x10^3
3/ 6 0.7 3x10^3
3/ 5 0.6 6x10^4
3/ 4 0.7 5x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/ 3 10:36 太陽風の速度はまだ高速ですが(600km/秒)、ゆっくりと低下に向かっています。
2008/ 3/ 4 10:20 太陽風の速度は下がり、地球は高速風を抜け出しつつあります。放射線帯の強まった状態が続いています。
2008/ 3/ 5 11:59 太陽風は通常の速度に戻りました(400km/秒)。磁気圏活動も静穏です。
2008/ 3/ 6 11:56 太陽風は400km/秒の速度です。南向き磁場の影響で、磁気圏が活動的になりました。
2008/ 3/ 7 14:26 360km/秒の穏やかな太陽風が吹いています。明日以降は、高速太陽風に変わるでしょう。
最新のニュース

2008/ 3/ 8 10:06 更新
太陽風はかなり遅くなっています(320km/秒)。これから高速太陽風がやってくるでしょう。

担当 篠原

太陽風の速度は更に下がり、320km/秒とかなり遅くなっています。
磁場強度も3nTに弱まっていて、太陽風はとても穏やかです。

昨日からプラズマ密度がじわじわと上がり続け、10個/cm^3になりました。
これは、高速太陽風の前触れの変化だと思われます。
前周期も、高速風到来前に同様の変化が見られています(2月10日記事)。

この後、太陽風の磁場強度が上昇を始めるでしょう。
それとともに、高速風も始まると思われます。
これからのACEのデータに注目してください。


太陽風が穏やかなので、磁気圏もとても静かです。
AE指数、シベリア磁場データともに、ほとんど変化が見られません。

この静かな状態ももうしばらくでしょう。
太陽風の磁場強度が強まり始めると、南向き成分の変化によって、
活発なオーロラ活動が作られます。

磁場の南向き成分とは、ACEの赤線がマイナスになることです(プラスは北向き)。
このグラフが-5nTを越えて大きく南を向くと、オーロラ活動は激しくなります。
太陽風は速度の変化も重要ですが、磁場が南を向くことでオーロラのスイッチが入るのです。

これからやってくる高速風は、前周期も活発なオーロラ活動を引き起こしました。
オーロラシーズンも終わりに近づいています。
アラスカのライブカメラをお楽しみください。


放射線帯の高エネルギー電子は、レベルが下がったままです。
高速風が来ると、再び増加を始めますから、明後日以降は注意が必要でしょう。

太陽は無黒点です。
984黒点群は向こう側に行ってしまいました。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/ 8 00:00 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。