宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 3/ 4 10:20 更新 太陽風の速度は下がり、地球は高速風を抜け出しつつあります。放射線帯の強まった状態が続いています。 担当 篠原 太陽風の速度は、どんどん下がっています。 昨日から100km/秒以上下がり、現在、470km/秒になっています。 まだやや高速ですが、高速太陽風は終わろうとしています。 27日周期の図で、ここ数日の太陽風速度の変化を見てください。 2日ほどでぐんぐん上昇して、800km/秒に達しましたが、 低下も早く、2日ほどで400km/秒台へと下がっています。 全体としては、高速風は5日間ほどでした。 速度が下がって来たことと、磁場強度が既に弱まっているため、 地球の磁気圏のオーロラ活動もだいぶ弱まっています。 AE指数では、300nTくらいの小規模活動が見られた程度です。 シベリア磁場データも、変化の幅が日を追うごとに小さくなっています。 このまま太陽風は穏やかになり、オーロラもすっかり静かになるでしょう。 穏やかな状態は、7日頃まで続くと予想されます。 SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、 太陽の南東(左下)に広がるコロナホールの先端(右端)が、 太陽の中心線に達しようとしています。 中心線に達すると、3日後くらいから高速風がやって来ますから、 7日以降に次の乱れがやってくることになるでしょう。 さて、太陽面にとても小さな黒点が出現しています。 太陽の中心からやや東(左)です。 今日の最初に、SOHOの可視光と磁場の写真を掲載します。 見比べて黒点を見つけてください。 磁場の黒白が、ペアになって強まっているところにできています。 SOHO EIT195に戻ると、黒点の場所が明るく光って見えています。 984黒点群となると思われますが、今回も赤道近くの黒点でした。 放射線帯の高エネルギー電子は、とても強まった状態が続いています。 衛星の運用では、障害が起こりやすくなっていますので、注意が必要です。 磁気圏が静穏だと、高エネルギー電子の減少はとてもゆっくりです。 注意が必要な状態は、7日くらいまで続くでしょう。 SOHO MDIカメラによる、4日7時半(世界時3日22時半)の太陽。中心近くに、とても小さな黒点が見えています。 (c) ESA & NASA SOHO MDIカメラによる、4日7時半(世界時3日22時半)の太陽磁場。黒点の場所に、小さな磁場の強まりができています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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