宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:36)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 3 --- ---
3/ 2 --- ---
3/ 1 --- ---

黒点  3/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:30 587 -0.9
-2 h 595 -2.8
-4 h 595 -0.1
-6 h 604 +0.5
-8 h 625 -0.4
-10 h 621 -0.1
-12 h 641 +1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -18 -29/ 4
-2 h -15 -26/ 4
-4 h -13 -23/ 5
-6 h -14 -24/ 6
-8 h -15 -21/ 13
-10 h -14 -22/ 7
-12 h -13 -18/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^4
3/ 3 0.5 7x10^4
3/ 2 0.5 5x10^4
3/ 1 0.6 2x10^4
2/29 0.5 2x10^3
2/28 0.5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/26 17:55 太陽風の速度は通常レベルで、磁気圏も比較的穏やかです。983黒点群が見えています。
2008/ 2/28 16:30 高速太陽風が始まりました。激しいオーロラ活動も起こっています。
2008/ 2/29 14:44 太陽風の速度がもう一段上昇して、600km/秒台に上がっています。活発な磁気圏活動が続いています。
2008/ 3/ 1 11:45 750km/秒のかなり速い高速太陽風になっています。オーロラ活動も活発に続いています。
2008/ 3/ 2 11:53 かなり高速の太陽風が続いています。後半に入りつつあるので、これから速度が下がるでしょう。
最新のニュース

2008/ 3/ 3 10:36 更新
太陽風の速度はまだ高速ですが(600km/秒)、ゆっくりと低下に向かっています。

担当 篠原

高速の太陽風領域は、後半に入っています。
750km/秒とかなり高速だった太陽風の速度は、
昨日のニュース以降ゆっくりと下がり続け、ちょうど600km/秒を割ったところです。
速度としては、依然高い値ですが、
この後もゆっくりと低下は続き、今日、明日で地球は高速風から抜け出すでしょう。

太陽風の磁場強度は、3nTに弱まっています。
このことも、高速風が終わりに向かっていることを示しています。
強度が下がったので、磁場の南向きもそれほど目立たなくなりました。
-2nTくらいの南向きが見られる程度です。

このため、磁気圏の活動も規模が弱まっています。
AE指数では、300〜500nTの小規模の活動が時々見られる程度で、
全体的な変化の様子は、だいぶ落ち着いています。
シベリア磁場データで3日間の変化を見ると、
昨日になって活動がすっかり弱まったことがよく分かります。


太陽風はこれから一旦静穏レベルに戻ります。
そして、8日頃から次の高速風がやって来るでしょう。
そのコロナホールは、太陽の東半球側に見えています。


放射線帯の高エネルギー電子が、かなり強まっています。
GOES10, 11の両衛星で50,000程度のレベルに上がっています。
この強まった状態は、次の太陽風の乱れまで続くでしょう。
しばらく注意が必要な期間が続きます。

太陽は無黒点です。
フレア活動は全く見られず、静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/ 3 00:00 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。