宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 3/ 2 11:53 更新 かなり高速の太陽風が続いています。後半に入りつつあるので、これから速度が下がるでしょう。 担当 篠原 たいへん高速の太陽風が続いています。 昨日のニュース以降、750〜800km/秒の高速風が安定して続いています。 コロナホール起源の高速風としては、かなり高い速度になっています。 一方、高速風領域としてはピークを過ぎつつある様です。 磁場強度は5nTをやや下回る様になりました。 速度も、ACEの最新のデータ(右端)では700km/秒近くに落ちており、 高速風は後半に入りつつあることをうかがわせています。 昨日以降のオーロラの活動は、やや規模が小さくなっています。 AE指数では、700nTくらいの中規模活動が何度も発生しており、活発ではありましたが、 昨日のAEの図と比べると、活発さが一段落ちていることは確かです。 時間の推移としても、後半は次第に変動が弱まっています。 これは、太陽風の磁場強度が弱まりつつあるため、 南向きの変動が小さくなっていることによります。 速度はたいへん高いのですが、もうひとつの要素である南向き磁場が弱まれば、 磁気圏へのエネルギーの流れ込みは弱まって行くのです。 高速太陽風は、これから速度の低下が始まると予想されます。 27日周期の図では、前周期は2月4-5日に速度の低下が見られました。 これは今周期の今日、明日に相当します。 ただ、今回は高速風がかなり強まっていますから、後半は少し長引くかもしれません。 今日の変化を見ると、ある程度予想も立つのではないかと思います。 また、この高速太陽風が通過した後、 今度は3月8日くらいから次の高速太陽風がやって来ます。 高速太陽風の影響で、放射線帯高エネルギー電子がかなり強まっています。 10,000のレベルを超えて、赤線のGOES11は50,000近くまで上がっています。 衛星の運用では障害が発生しやすくなっています。 更に、もう一段上がる可能性もあり、注意が必要です。 この高い状態は、1週間程度続く可能性があります。 太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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