宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (16:30)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/28 --- ---
2/27 --- ---
2/26 --- ---

黒点  2/28 (NOAA)
磁場 フレア
0983 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
16:25 440 +3.6
-2 h 428 -0.5
-4 h 431 -3.0
-6 h 443 -3.8
-8 h 426 +2.7
-10 h 430 +4.6
-12 h 464 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
15:59 -19 -17/ 12
-2 h -21 -3/ 12
-4 h -14 -14/ 8
-6 h -7 -8/ 4
-8 h -9 -7/ 11
-10 h -16 6/ 19
-12 h -20 -16/ 20

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
2/28 0.5 3x10^3
2/27 0.6 3x10^3
2/26 0.5 3x10^3
2/25 0.5 4x10^3
2/24 0.6 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/18 11:05 太陽風の速度は500km/秒を割り、地球は高速風領域を抜け出しつつあります。
2008/ 2/19 13:20 再び、高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活発です。
2008/ 2/20 09:10 600km/秒前後の高速太陽風が続いています。オーロラも活発に続いています
2008/ 2/23 11:35 太陽風の速度はゆっくりと低下に向かっています。やがて通常の太陽風に戻りそうです。
2008/ 2/26 17:55 太陽風の速度は通常レベルで、磁気圏も比較的穏やかです。983黒点群が見えています。
最新のニュース

2008/ 2/28 16:30 更新
高速太陽風が始まりました。激しいオーロラ活動も起こっています。

担当 篠原

今回は台北の国際空港からです。
乗り継ぎの合間のため、時間がそれほどありません。今日は簡単に。


高速風の回帰が始まっています。
ACE衛星によると、今日、2月28日に入った頃(世界時では27日15時頃)から、
太陽風の磁場と速度がそれぞれ増加を始めました。
磁場は5nTから10nTに、速度は350km/秒から450km/秒に上がっています。

27日周期の図で前周期の変化を見ると、
速度の本格的な上昇は、まだこれからやって来ると思われます。
磁場強度が強まったままというのも、その可能性を示しています。
引き続き、太陽風の変化に注目してください。

磁場の南北成分を見ると、比較的大きく南北に変動しています。
そのため、南を向いた時に磁気圏のオーロラ活動を活発に起こしています。
AE指数では、1300nTに達する大きな活動が発生しています。
その後は、300nT前後の小規模活動が続いています。

今後、速度の上昇が見込まれるので、オーロラ活動も活発に続く可能性があります。


高速太陽風は、これから3〜4日程度続くと予想されます。
STEREOの太陽写真では、コロナホールが太陽の中心をやや通過した頃です。
STEREOの写真は、1日程度先を見ていますので、
この点でも、もう4日くらい続くというのは妥当な印象です。

また、この写真では、太陽の東端に次のコロナホールが顔を見せています。
こちらは、3月8日以降に予想される高速風の発生源です。


放射線帯の高エネルギー電子は、大きく数を減らしています。
今後増加に転じると思われますので、注意が必要です。





ACE衛星による1週間の太陽風データ。
(c) NOAA/SWPC


STEREOによる太陽のコロナ。2月28日16時(世界時28日7時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。