宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:35)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/23 --- ---
2/22 --- ---
2/21 --- ---

黒点  2/23 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:29 468 -0.0
-2 h 459 -0.1
-4 h 486 -0.6
-6 h 461 +1.9
-8 h 451 +3.0
-10 h 460 +2.1
-12 h 457 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -11 -12/ 7
-2 h -11 -19/ 6
-4 h -7 -13/ 2
-6 h -7 -12/ 5
-8 h -8 -10/ 5
-10 h -11 -13/ 8
-12 h -12 -16/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
2/23 0.5 3x10^3
2/22 0.6 4x10^3
2/21 0.6 5x10^3
2/20 0.6 5x10^3
2/19 0.5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/16 13:06 640km/秒の高速太陽風が続いています。この強い風も明日くらいまででしょう。
2008/ 2/17 11:52 太陽風は速度が560km/秒に下がりました。高速風は終わりに向かっています。
2008/ 2/18 11:05 太陽風の速度は500km/秒を割り、地球は高速風領域を抜け出しつつあります。
2008/ 2/19 13:20 再び、高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活発です。
2008/ 2/20 09:10 600km/秒前後の高速太陽風が続いています。オーロラも活発に続いています
最新のニュース

2008/ 2/23 11:35 更新
太陽風の速度はゆっくりと低下に向かっています。やがて通常の太陽風に戻りそうです。

担当 篠原

インドネシアのスラウェシ島北端、トンネドーという町に滞在しています。
こちらは、日本の初夏を思わせる気候で、意外と涼しく快適です。
田植えを済ませたばかりの水田と、緑豊かな山が広がる、とても美しい場所です。

町の中のインターネット屋さんから更新しています。
子供たちがいっぱい来て、コンピューターで遊んでいます。
3日ぶりにデータを見ますので、今日は感覚が鈍っているかもしれません。


今日の1枚めの図は、1週間の太陽風データです。
前回の更新時は(2月20日)、600km/秒の高速太陽風が来ていました。
そのニュースの後から、速度は低下を始め、
翌21日9時(世界時21日0時)には500km/秒になりました。

しかし、速度の低下はそこで一旦止まり、
その後、2日間にわたって、500km/秒前後のやや高速の太陽風が続いています。
このあたりは、27日周期の図で前周期の1月25-26日に見られていた
速度の上昇の回帰が見えているのかもしれません。

現在は、460km/秒とやや落ち気味で、高速風も終わりを迎えそうです。


磁気圏の活動は、この3日間は21日に中規模の変動が見られ、
その前後は小規模の活動が発生していました。
シベリアの磁場データで3日間の変化を見ると、分かりやすいでしょう。
激しいものではありませんが、ある程度連続的にオーロラ活動が続いていた様です。


この後、太陽風の速度は下がって、穏やかな風となりそうです。
27日周期の図によると、4日間ほど静かな状態が続き、
2月27-28日くらいから次の乱れがやって来そうです。

SOHO EIT195では(左の写真が最新)、コロナホールの影が東側に少し見えています。
前周期と比較すると(右の写真)、コロナホールの濃さが減っているようにも見えます。
このあたりは写真の見え方にもよるので、判断が難しいところです。
本当に淡くなっているとすると、今回は高速風の影響は弱まるのかもしれません。

明日、明後日のSOHOの写真にも注目してください。


太陽の黒点は見られないままの様です。
X線のレベルもとても低く、太陽は穏やかです。




ACE衛星による1週間の太陽風データ。
(c) NOAA/SWPC


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/22 19:13 UT

1/26 19:12 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。