宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:52)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/17 --- ---
2/16 --- ---
2/15 --- ---

黒点  2/17 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 568 +1.9
-2 h 567 +2.3
-4 h 571 +1.9
-6 h 561 +1.8
-8 h 566 +0.2
-10 h 574 +0.3
-12 h 566 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
2/17 0.4 1x10^4
2/16 0.7 1x10^4
2/15 0.6 1x10^4
2/14 0.4 2x10^4
2/13 0.7 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/12 10:11 700km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発に続いています。
2008/ 2/13 10:04 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラも活発に発生しています。
2008/ 2/14 12:27 高速太陽風領域は、折り返しを迎えたころです。600km/秒台の高速風が続き、オーロラも活発に発生しています。
2008/ 2/15 10:06 650km/秒と高めの高速風が吹き続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 2/16 13:06 640km/秒の高速太陽風が続いています。この強い風も明日くらいまででしょう。
最新のニュース

2008/ 2/17 11:52 更新
太陽風は速度が560km/秒に下がりました。高速風は終わりに向かっています。

担当 篠原

いよいよ高速太陽風が終わりに向かっています。
昨日のニュースの後、太陽風の速度は低下を始めました。
640km/秒から、半日ほどかけて560km/秒に下がり、
そこで一旦落ち着いています。

前周期の変化から考えると、
高速太陽風は今日、明日で終わるだろうと予想されます。
この後、再び速度は低下を始め、明日には400km/秒台になるのではないでしょうか。


速度が下がり始めるとともに、磁気圏のオーロラ活動も次第に弱まって行くでしょう。
昨日のAE指数は、600nTくらいの中規模変動がひとつと、
300nTくらいの小規模変動が3回ほど見られています。
既に、活動度が下がってきた印象です。

シベリア磁場データを見ると(この図の時間幅は3日間です)、
日毎に変化の大きさが弱まっているのが分かります。
今後は、更に活動度が低下し、明日以降は、穏やかになるだろうと思います。


その一方、SOHO EIT195を見ると、太陽の中心やや北寄りに、
それほどはっきりはしていませんが、
コロナホールと思われる薄暗い部分が広がっています。

この部分の影響が、3〜4日後くらいに地球へやって来るかもしれません。
前周期は、1月25日に、500km/秒程度の小さな速度の変化が見えています。
今周期も、同程度の変化がやって来るかもしれません。


放射線帯の高エネルギー電子は、少し上がって、再び警戒レベルに届いています。
減少のペースはゆっくりですので、この後も数日間にわたって高めの状態が続きます。

太陽は無黒点で、とても静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/17 02:00 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。