宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 2/14 12:27 更新 高速太陽風領域は、折り返しを迎えたころです。600km/秒台の高速風が続き、オーロラも活発に発生しています。 担当 篠原 安定した高速太陽風が続いています。 昨日より、太陽風の速度(ACEの黄色線)は、600〜660km/秒の間をゆっくりと変化していて、 たいへん高速のままです。 磁場強度(白線)も5nTを保っています。 これは普通の強さですが、 高速風が終わりに近づくと、初めに磁場強度が弱まる傾向があります。 このため、磁場強度の変化は、今後の高速風の予測に役立つのです。 現在は、磁場強度は弱まっていませんから、まだまだ高速風が続きそうです。 実際、27日周期の図を見ると、高速風の領域はちょうど折り返しを迎えたところです。 この後も、4日程度、乱れた太陽風が続くでしょう。 高い速度の太陽風が続くとともに、 太陽風磁場の南北成分(ACEの赤線)が南北(マイナス、プラス)に振れています。 南向きが頻繁に起こると、オーロラ活動を強く刺激します。 AE指数を見ると、500nTから800nTくらいの中規模活動が3時間おきに発生しています。 北極域の空は、オーロラできれいに彩られていたことでしょう。 アラスカのライブカメラで撮れていた、昨夜のベストショットを、 少し大きめの写真で掲載します。 きれいなカーテン状のオーロラが、夜空を東西に横切ってたなびいています。 今夜もオーロラ観望のチャンスは続きます。 こうやってライブカメラを楽しめるのも、来月いっぱいくらいでしょうから、 シーズン終盤のオーロラを、たっぷりと楽しんでください。 放射線帯の高エネルギー電子は、警戒レベルに達していますが、それ以上の増加はしていません。 このまま、警戒状態が1週間程度続くことになりそうです。 太陽は無黒点で、とても静穏です。 SOHO EIT195の太陽コロナ写真は、南半球にコロナホール(より暗い部分)が見えているだけで、 明るく光っている部分は全くありません。 黒点のような、活動的な領域がほとんど見られない太陽です。 アラスカのオーロラライブカメラで撮影された、13日20時(現地13日2時、世界時13日11時)のオーロラ。 (c) NICT/SALMON SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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