宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:27)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/14 --- ---
2/13 --- ---
2/12 --- ---

黒点  2/14 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:19 643 +1.7
-2 h 636 +1.4
-4 h 630 -0.8
-6 h 619 +2.0
-8 h 615 +1.5
-10 h 624 +0.0
-12 h 637 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -8 -17/ 7
-2 h -6 -22/ 4
-4 h -8 -22/ 4
-6 h -8 -24/ 5
-8 h -10 -16/ 19
-10 h -13 -20/ 15
-12 h -13 -5/ 24

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
2/14 0.4 2x10^4
2/13 0.7 2x10^4
2/12 0.4 8x10^3
2/11 0.6 1x10^3
2/10 0.5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/ 9 10:17 太陽風は速度380km/秒で穏やかです。これから高速太陽風がやってきます。
2008/ 2/10 12:20 高速太陽風がこれから始まりそうです。太陽に小さな黒点が見えています。
2008/ 2/11 13:27 700km/秒の高速太陽風になっています。激しいオーロラ活動が発生しています。
2008/ 2/12 10:11 700km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発に続いています。
2008/ 2/13 10:04 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラも活発に発生しています。
最新のニュース

2008/ 2/14 12:27 更新
高速太陽風領域は、折り返しを迎えたころです。600km/秒台の高速風が続き、オーロラも活発に発生しています。

担当 篠原

安定した高速太陽風が続いています。
昨日より、太陽風の速度(ACEの黄色線)は、600〜660km/秒の間をゆっくりと変化していて、
たいへん高速のままです。

磁場強度(白線)も5nTを保っています。
これは普通の強さですが、
高速風が終わりに近づくと、初めに磁場強度が弱まる傾向があります。
このため、磁場強度の変化は、今後の高速風の予測に役立つのです。
現在は、磁場強度は弱まっていませんから、まだまだ高速風が続きそうです。

実際、27日周期の図を見ると、高速風の領域はちょうど折り返しを迎えたところです。
この後も、4日程度、乱れた太陽風が続くでしょう。


高い速度の太陽風が続くとともに、
太陽風磁場の南北成分(ACEの赤線)が南北(マイナス、プラス)に振れています。
南向きが頻繁に起こると、オーロラ活動を強く刺激します。

AE指数を見ると、500nTから800nTくらいの中規模活動が3時間おきに発生しています。
北極域の空は、オーロラできれいに彩られていたことでしょう。
アラスカのライブカメラで撮れていた、昨夜のベストショットを、
少し大きめの写真で掲載します。
きれいなカーテン状のオーロラが、夜空を東西に横切ってたなびいています。

今夜もオーロラ観望のチャンスは続きます。
こうやってライブカメラを楽しめるのも、来月いっぱいくらいでしょうから、
シーズン終盤のオーロラを、たっぷりと楽しんでください。


放射線帯の高エネルギー電子は、警戒レベルに達していますが、それ以上の増加はしていません。
このまま、警戒状態が1週間程度続くことになりそうです。

太陽は無黒点で、とても静穏です。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真は、南半球にコロナホール(より暗い部分)が見えているだけで、
明るく光っている部分は全くありません。
黒点のような、活動的な領域がほとんど見られない太陽です。



アラスカのオーロラライブカメラで撮影された、13日20時(現地13日2時、世界時13日11時)のオーロラ。
(c) NICT/SALMON


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。