宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:17)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 9 --- ---
2/ 8 --- ---
2/ 7 --- ---

黒点  2/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:08 372 +0.6
-2 h 382 +0.3
-4 h 388 +3.9
-6 h 380 -0.5
-8 h 385 -1.8
-10 h 395 +0.8
-12 h 412 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -9 -4/ 19
-2 h -7 -21/ 6
-4 h -10 -22/ 9
-6 h -10 -16/ 5
-8 h -9 -11/ 4
-10 h -9 -16/ 6
-12 h -8 -14/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
2/ 9 0.5 5x10^3
2/ 8 0.6 6x10^3
2/ 7 0.5 2x10^4
2/ 6 0.6 3x10^4
2/ 5 0.6 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/ 4 10:41 安定した高速太陽風が続いています。放射線帯が強まっています。
2008/ 2/ 5 10:10 太陽風の速度が下がり始めました。高速風は早く終わってしまいそうです。
2008/ 2/ 6 11:19 太陽風の速度は下がりました(400km/秒)。放射線帯は強まったままです。
2008/ 2/ 7 11:58 太陽風の速度は下がっていますが(380km/秒)、安定した南向き磁場のため、磁気圏がやや活動的になっています。
2008/ 2/ 8 12:23 太陽風がやや乱れています。明日くらいから高速太陽風がやって来そうです。
最新のニュース

2008/ 2/ 9 10:17 更新
太陽風は速度380km/秒で穏やかです。これから高速太陽風がやってきます。

担当 篠原

もうすぐ、高速の太陽風が地球にやって来ます。
その発生源であるコロナホールが、太陽の中心に大きく広がっています。
今日はちょっと気分を変えて、ひとつ大きなサイズのEIT195写真を掲載しましょう。
こちらのサイズにすると、コロナホールの迫力が一段と増します。

赤道から南側に寄って、緩いカーブを描きながらコロナホールが広がっています。
今、ここから地球に向かって、速度の高い太陽風が噴き出しているのです。
コロナホールの先頭(右端)が、太陽の中心線と西の端の中間くらいに達しています。
この辺りが、高速風の開始を知る目安の位置です。
高速風の先頭が、そろそろ地球へ達する頃です。

このコロナホールは東西に長く伸びているので、
地球に高速風がやってくる期間も長くなります。
前周期は9日間にわたって500km/秒を超える風が続きました。
今周期も元気よく風がやってきそうです。

SOHOの写真では、南極(下の端)にも大きなコロナホールが見えています。
ここからも高速の太陽風が噴き出していますが、
噴き出す方向が地球から大きくずれていますので、私たちに影響はありません。


現在の太陽風は、速度380km/秒、磁場強度5nTと通常の状態です。
まだ、高速風到来の気配は見えていません。
この後、密度(ACEの橙色線)の増加、磁場強度(白線)の増加などが見られるはずです。
それに続いて、速度(黄色線)の上昇が始まります。

高速風の前半は、オーロラが強まる可能性が大きいのも特徴です。
この連休は、ライブカメラにも目を向けてください。


現在の磁気圏はとても穏やかです。

放射線帯は、現在は1,000のレベルです。
高速風の到来後は、変化に注意してください。

太陽は黒点は見られず、とても穏やかです。





SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。中央部にコロナホールが複雑に広がっています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。