宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:41)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 4 --- ---
2/ 3 --- ---
2/ 2 --- ---

黒点  2/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
0982 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:52 605 -0.7
-2 h 598 +2.8
-4 h 596 +1.9
-6 h 586 -1.4
-8 h 599 -2.2
-10 h 625 +2.5
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
2/ 4 0.5 3x10^4
2/ 3 0.6 2x10^4
2/ 2 0.7 2x10^3
2/ 1 0.6 2x10^3
1/31 0.5 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/30 09:45 穏やかな太陽風が続いています。小さな黒点が出現しました。
2008/ 1/31 10:17 太陽風は低速になり(340km/秒)、とても穏やかです。これから、高速太陽風がやってきます。
2008/ 2/ 1 11:12 太陽風の乱れがやって来ました(450km/秒)。速度は更に上昇するでしょう。オーロラ活動も活発化しています。
2008/ 2/ 2 09:32 高速太陽風は、600km/秒台になりました。オーロラ活動も活発に発生しています。
2008/ 2/ 3 12:29 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
最新のニュース

2008/ 2/ 4 10:41 更新
安定した高速太陽風が続いています。放射線帯が強まっています。

担当 篠原

600km/秒の高速の太陽風が続いています。
27日周期の図を見てください。
この2日半、ほぼ安定した高速風が続いています。

磁場強度は5nT。
南北成分は数時間の間隔で南北に大きく振れています。
このため、オーロラの活動も活発に続いています。
AE指数では、500nTを超える中規模の活動が断続的に記録されています。

シベリアの磁場データを見ると、
3日間にわたって活発な状態が続いていることがよく分かります。
この図では、ある特定の時間帯にだけ変動が起こっている様に見えます。
それは、観測点が夜側にある時に、より強くオーロラ活動の影響を受けるためです。

これに対して、AE指数は、北極域に散らばった多数の観測点のデータを使うことで、
地方時依存性が少なくするように工夫をしています。


今回の高速太陽風は、これから後半に入ります。
SOHO EIT195を見ると、コロナホールは太陽の西側(右側)へ移動しています。
明日くらいから、ゆっくりと速度が下がり始めそうです。

一方、太陽の東側(左側)には、次のコロナホールの影が見えて来ています。
こちらの影響は、2月9日くらいからになるでしょう。


昨夜は、アラスカのライブカメラで、きれいなオーロラの姿を見ることができました。
今夜くらいまでは、活発なオーロラを見ることができるのではないかと思います。
明日からは一旦下火になり、続いて、9日以降の高速風で再び盛り返すことになるでしょう。
カメラを見ていて楽しい時期が続きます。


高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が一段と増加しています。
GOES 11, 12の両衛星で10,000の警戒レベルに達しました。
衛星の運用で障害が発生しやすい状態になっています。

太陽の982黒点群は、だいぶ小さくなっています。
掲載の写真ではほとんど見えていません。
フレア活動もなく、太陽はとても穏やかです。





SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。