宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:23)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 8 --- ---
2/ 7 --- ---
2/ 6 --- ---

黒点  2/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 435 +0.1
-2 h 441 +0.3
-4 h 417 -0.1
-6 h 409 +4.8
-8 h 395 +5.9
-10 h 402 +5.7
-12 h 388 +2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -10 -8/ 5
-2 h -8 -7/ 16
-4 h -5 -21/ 8
-6 h -3 -25/ 3
-8 h -5 -24/ 10
-10 h -8 -15/ 8
-12 h -4 -19/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
2/ 8 0.6 6x10^3
2/ 7 0.5 2x10^4
2/ 6 0.6 3x10^4
2/ 5 0.6 3x10^4
2/ 4 0.5 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/ 3 12:29 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 2/ 4 10:41 安定した高速太陽風が続いています。放射線帯が強まっています。
2008/ 2/ 5 10:10 太陽風の速度が下がり始めました。高速風は早く終わってしまいそうです。
2008/ 2/ 6 11:19 太陽風の速度は下がりました(400km/秒)。放射線帯は強まったままです。
2008/ 2/ 7 11:58 太陽風の速度は下がっていますが(380km/秒)、安定した南向き磁場のため、磁気圏がやや活動的になっています。
最新のニュース

2008/ 2/ 8 12:23 更新
太陽風がやや乱れています。明日くらいから高速太陽風がやって来そうです。

担当 篠原

太陽風がやや乱れています。
磁場強度が一時的に10nT近くまで上がり、速度も440km/秒へ上がりました。
磁場強度は既に2nTまで弱まっていますが、速度はまだ上がったままです。

次の高速風の到来にはまだ早そうですし、
磁場強度がもう弱まっていることから、一時的な乱れではないかと思います。
27日周期の図を見ると、この頃にセクターの境界がやって来ています。
この構造の変化と関連した乱れだったのかもしれません。

この太陽風の変化で、AE指数で600nTの中規模の変化が1回だけ起こっています。
その前後は全く静穏です。


太陽風は、特にこれ以上乱れが大きくなることはなく、
このまま明日くらいに高速風の本番を迎えることになるのではないでしょうか。
SOHO EIT195の太陽写真では、コロナホールが次第に西半球へ移動しています。
この暗い影が太陽の西側のまん中あたりに達すると、高速風が地球へやってきます。

これは、あくまでも目安の位置で、
地球へやって来る高速風自体は、コロナホールが太陽の中心にあるときに、
地球へ向かって吹き出していたものです


高速風の始まりでは、磁場強度が先に強まります。
その時に、磁場の南向きが強まると、活発なオーロラ活動を作ります。
明日以降は、ライブカメラにも注目してみて下さい。


たいした規模ではありませんでしたが、一昨日、昨日と磁気圏の活動が見られました。
その影響で、放射線帯の高エネルギー電子はどんどん数を減らしています。
次の高速風が来ると、再び増加を始めますので、
明後日くらいから、また注意が必要になるでしょう。

太陽は黒点はなく、とても穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。