宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:12)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 1 --- ---
1/31 --- ---
1/30 --- ---

黒点  2/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
0982 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:04 442 -2.6
-2 h 450 -0.6
-4 h 450 -5.5
-6 h 455 -3.7
-8 h 439 +1.5
-10 h 365 +2.8
-12 h 356 +5.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -19 -8/ 7
-2 h -23 -12/ 6
-4 h -11 -11/ 5
-6 h -1 -11/ 19
-8 h -1 -15/ 25
-10 h 13 7/ 12
-12 h 1 2/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
2/ 1 0.5 2x10^3
1/31 0.5 1x10^3
1/30 0.7 1x10^3
1/29 0.6 2x10^3
1/28 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/27 12:57 太陽風は、通常の状態に戻りつつあります。磁気圏も穏やかです。
2008/ 1/28 10:28 太陽風は400km/秒で、穏やかです。小さな磁気圏活動が見られています。
2008/ 1/29 10:25 太陽風、磁気圏は静穏です。コロナホールが太陽の中心を通過しています。
2008/ 1/30 09:45 穏やかな太陽風が続いています。小さな黒点が出現しました。
2008/ 1/31 10:17 太陽風は低速になり(340km/秒)、とても穏やかです。これから、高速太陽風がやってきます。
最新のニュース

2008/ 2/ 1 11:12 更新
太陽風の乱れがやって来ました(450km/秒)。速度は更に上昇するでしょう。オーロラ活動も活発化しています。

担当 篠原

いよいよ高速の太陽風が始まりました。
昨夜、31日18時(世界時31日9時)に、密度(ACEの橙色線)が10個/cm^3に増加し、
続いて、磁場強度(白線)が強まり始めました。
31日23時(世界時31日14時)以降は、10nTに強まった状態が続いています。

磁場強度と同じくらいのタイミングで、速度(黄色線)も変化を始めました。
それまでの350km/秒から450km/秒に上昇して、そのまま安定しています。

高速風領域としては、まだ立ち上がったばかりで、
本格的な風はこれからやってくると思われます。
27日周期の図で、前周期(1月5日以降)の太陽風の変化を参考にしてください。

SOHO EIT195の太陽写真では、中心部にコロナホールが大きく広がっています。
今、地球へ向かって、勢いよく太陽風を吹き出しているところです。


磁場強度(白線)が強まっているため、
南向き磁場(赤線のマイナス成分)も大きく振れるようになり、
磁気圏活動が活発に始まっています。
AE指数では、500nTを超える中規模の変化が連続して起きています。

まだ、速度がそれほど高くないので、この程度で収まっているのでしょう。
この後速度が高まると、活動が更に活発化する可能性があります。

高速風は、2月6日くらいまで続くと予想されます。
ライブカメラでオーロラを見るなら、高速風の前半が有利です。
この週末はチャンスです。


放射線帯の高エネルギー電子は、一旦大きく下げています。
明日以降、高速風の影響で増加に転じると予想されるので、
今後の変化に注意してください。

太陽のフレア活動はとても穏やかです。
982黒点群は見えていますが、規模は小さく、穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。