宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:25)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/29 --- ---
1/28 --- ---
1/27 --- ---

黒点  1/29 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:21 407 -2.3
-2 h 413 -0.4
-4 h 408 +1.2
-6 h 413 +0.2
-8 h 407 -1.7
-10 h 402 +1.5
-12 h 395 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -10 10/ 16
-2 h -9 -4/ 3
-4 h -12 -3/ 5
-6 h -13 1/ 7
-8 h -14 -4/ 3
-10 h -15 -5/ 5
-12 h -18 -10/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
1/29 0.5 2x10^3
1/28 0.6 2x10^3
1/27 0.6 2x10^3
1/26 0.6 3x10^3
1/25 0.5 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/24 10:16 穏やかな太陽風、磁気圏です。小規模のCMEが起こっています。
2008/ 1/25 10:05 穏やかな太陽風ですが、南向き磁場の影響で、小規模の磁気圏活動が起こっています。
2008/ 1/26 11:24 太陽風の速度が550km/秒まで上昇し、小規模の高速風がやって来ました。
2008/ 1/27 12:57 太陽風は、通常の状態に戻りつつあります。磁気圏も穏やかです。
2008/ 1/28 10:28 太陽風は400km/秒で、穏やかです。小さな磁気圏活動が見られています。
最新のニュース

2008/ 1/29 10:25 更新
太陽風、磁気圏は静穏です。コロナホールが太陽の中心を通過しています。

担当 篠原

太陽風は、速度400km/秒(黄色線)、磁場強度5nT(白線)と平均的な状態です。

ただ、プラズマの密度(橙色線)が、29日2時(世界時28日17時)頃から増加して、
それまでの1個/cm^3から、10個/cm^3へ変化しています。
まだ高速太陽風が来るには早いと思われるのですが、
この変化が太陽風の変化につながるのか、少し注目してみたいところです。

磁気圏の活動は概ね静穏でした。
AE指数では、小規模のオーロラ活動がひとつ見えるだけで、
その他の時間帯はとても穏やかです。


明日、30日までは、このまま穏やかに過ぎて行くと思われます。
2月1日か、やや早まれば1月31日くらいから、高速の太陽風がやってきます。
その発生源であるコロナホールが、太陽面の中心から東端(左端)に向かって、
赤道沿いに長く伸びています(SOHO EIT195)。

この高速風は、1月5日に始まったものの回帰ですが、
前周期は、高速状態が6日にわたって続き、600km/秒台の高い速度も3日半続いています。
オーロラの活動も活発化するでしょう。

また、この高速風の後に、すぐ次の高速風がやってきます。
こちらも10日近く続く、長い乱れです。


太陽は無黒点で、静穏です。
980黒点群があった場所は、白斑が残っているだけで、
黒点はありませんでした。
無黒点の日が続きます。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。