宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:17)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/22 --- ---
1/21 --- ---
1/20 --- ---

黒点  1/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 496 -1.0
-2 h 510 -1.0
-4 h 539 -1.5
-6 h 554 +1.5
-8 h 521 -1.6
-10 h 531 -1.4
-12 h 515 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -16 -3/ 9
-2 h -16 -10/ 4
-4 h -13 -8/ 10
-6 h -15 -3/ 6
-8 h -15 -6/ 9
-10 h -11 -8/ 7
-12 h -12 -9/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^3
1/22 0.6 9x10^3
1/21 0.6 9x10^3
1/20 0.6 1x10^4
1/19 0.5 9x10^3
1/18 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/17 10:06 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラの活動は次第に弱まっています。
2008/ 1/18 09:20 速度の高い太陽風が続いています(620km/秒)。しかし、高速風帯もそろそろ終盤です。
2008/ 1/19 12:06 太陽風は、600km/秒台の高い速度を保っています。オーロラも活発です。
2008/ 1/20 12:20 600km/秒台の高速太陽風が続いています。前周期よりも、高速風領域が広がっています。
2008/ 1/21 12:52 太陽風の速度は600km/秒台を割り、長かった高速風は終わりに近づいています。
最新のニュース

2008/ 1/22 10:17 更新
地球は高速風領域を抜け出しつつあります(500km/秒)。これから静かな期間が10日くらい続きます。

担当 篠原

ようやく高速太陽風の終わりが見えて来ました。
太陽風の速度はゆっくりと下がり続け、現在、500km/秒まで下がっています。
速度の低下はこのまま続いて、
今日いっぱいで地球は高速太陽風の領域を抜け出すのではないでしょうか。

今回の高速太陽風の様子を、少し長い時間で見てみましょう。
最初に掲載している図は、15日間の太陽風速度の変化です。
今回と、前回の高速太陽風の様子を比べています。
高速風の目安として、450km/秒に赤線を引いています。

今回、高速太陽風は1月13日頃から始まりました、
もうすぐ終わるとすると、9日間に渡って太陽風の乱れが続いたことになります。
前周期も、高速風は長かったのですが、こちらは7日間でした。
高速風の終盤で、コロナホールの位置が高緯度側に移っているのに、
影響が長引いたのが印象的でした。

次の周期、この高速風がどうなっているのか、回帰してくるのが楽しみです。
2月9日頃にまた地球へやって来るでしょう。


さて、磁気圏のオーロラ活動は、
AE指数で300nTの小規模変化が3回ほど見られている程度で、
だいぶ静かになりました。

この後、太陽風の速度が更に下がりますから、オーロラ活動は更に弱まるでしょう。
長く、静かな期間の始まりです。
1月31日くらいまで静かな日が続きそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、
やや高めのレベルで、ほとんど安定しています。
減少はゆっくりです。
低いレベルに戻るまで、数日かかるでしょう。

太陽は無黒点で、とても穏やかです。





ACEによる太陽風の速度データ。高速太陽風の変化を、今周期と前周期で比べてください。赤線は450km/秒です。
(c) ACE、宇宙天気ニュース


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。