宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 1/22 10:17 更新 地球は高速風領域を抜け出しつつあります(500km/秒)。これから静かな期間が10日くらい続きます。 担当 篠原 ようやく高速太陽風の終わりが見えて来ました。 太陽風の速度はゆっくりと下がり続け、現在、500km/秒まで下がっています。 速度の低下はこのまま続いて、 今日いっぱいで地球は高速太陽風の領域を抜け出すのではないでしょうか。 今回の高速太陽風の様子を、少し長い時間で見てみましょう。 最初に掲載している図は、15日間の太陽風速度の変化です。 今回と、前回の高速太陽風の様子を比べています。 高速風の目安として、450km/秒に赤線を引いています。 今回、高速太陽風は1月13日頃から始まりました、 もうすぐ終わるとすると、9日間に渡って太陽風の乱れが続いたことになります。 前周期も、高速風は長かったのですが、こちらは7日間でした。 高速風の終盤で、コロナホールの位置が高緯度側に移っているのに、 影響が長引いたのが印象的でした。 次の周期、この高速風がどうなっているのか、回帰してくるのが楽しみです。 2月9日頃にまた地球へやって来るでしょう。 さて、磁気圏のオーロラ活動は、 AE指数で300nTの小規模変化が3回ほど見られている程度で、 だいぶ静かになりました。 この後、太陽風の速度が更に下がりますから、オーロラ活動は更に弱まるでしょう。 長く、静かな期間の始まりです。 1月31日くらいまで静かな日が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 やや高めのレベルで、ほとんど安定しています。 減少はゆっくりです。 低いレベルに戻るまで、数日かかるでしょう。 太陽は無黒点で、とても穏やかです。 ACEによる太陽風の速度データ。高速太陽風の変化を、今周期と前周期で比べてください。赤線は450km/秒です。 (c) ACE、宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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