宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/19 --- ---
1/18 --- ---
1/17 --- ---

黒点  1/19 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:06 605 +0.0
-2 h 606 +2.5
-4 h 610 +0.8
-6 h 628 +1.1
-8 h 628 +0.8
-10 h 636 -0.9
-12 h 642 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -8 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -20 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -21 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^3
1/19 0.5 9x10^3
1/18 0.5 1x10^4
1/17 0.6 1x10^4
1/16 0.7 6x10^3
1/15 0.7 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/14 11:06 550km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラも活動的です。
2008/ 1/15 10:03 太陽風の速度は700km/秒に達し、激しいオーロラも見られています。
2008/ 1/16 10:19 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラ活動も続いています。
2008/ 1/17 10:06 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラの活動は次第に弱まっています。
2008/ 1/18 09:20 速度の高い太陽風が続いています(620km/秒)。しかし、高速風帯もそろそろ終盤です。
最新のニュース

2008/ 1/19 12:06 更新
太陽風は、600km/秒台の高い速度を保っています。オーロラも活発です。

担当 篠原

27日周期の図を見てください。
今回の高速太陽風は、1月13日に始まり(掲載の図では切れています)、
今日で7日めを迎えています。

前周期の変化を振り返ると、12月17日から23日にかけて高速風が発生しました。
タイミングを比較すると、27日の周期性にきれいに一致して高速風が続いています。
終わりの変化も一致すると考えると、今日くらいから高速風は低下に向かいそうです。


現在の太陽風は、速度が600km/秒で、まだかなり高い速度を保っています。
昨日も、ニュースの後に再び700km/秒まで上がるという、元気な様子を見せていて、
コロナホールの後半の濃かった部分からの影響だったのではないかと思います。

それでも、SOHO EIT195の太陽写真で、コロナホールを見ると、
低緯度側のコロナホールは、かなり西の方へ去りました。
地球への影響はそろそろ弱まりそうです。
コロナホールは、南極側へも濃く広がっていますが、
こちらは緯度が高いので、地球への影響は弱まります。
この点も、このあとの太陽風の変化で興味が持たれるところです。


磁気圏のオーロラ活動は、少し活動を強めていました。
AE指数では、500〜700nTくらいの中規模活動が観測され、
シベリア磁場データでも、一昨日(中央)よりも一段活発な変化が、
昨日(右側)のところで記録されています。

この1週間は、オーロラもなかなか活発に続きました。
この後、太陽風が弱まって行くとすると、
このにぎやかさも今日あたりまでとなるでしょう。
明日からは、次第に静かになって行くと思います。


放射線帯の高エネルギー電子は、減少を始めています。
既に、10,000のレベルを割り、警戒レベルからは下がっています。
この後も、ゆっくりと下がって行くでしょう。

太陽はとても穏やかです。
黒点はありません。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/19 01:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。