宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風が非常に高速です。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/15 --- ---
1/14 --- ---
1/13 --- ---

黒点  1/15 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:42 703 +0.2
-2 h 693 +0.1
-4 h 693 +0.2
-6 h 688 -0.2
-8 h 685 -0.5
-10 h 680 -0.4
-12 h 643 +0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -13 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -18 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -19 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
1/15 0.5 4x10^3
1/14 0.7 8x10^2
1/13 0.5 1x10^4
1/12 0.6 2x10^4
1/11 0.8 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/10 13:06 高速太陽風は終わりに近づいています(500km/秒)。一旦穏やかになって、また高速風がやって来ます。
2008/ 1/11 10:18 太陽風は通常の状態に戻り、磁気圏も穏やかです。大きなコロナホールが見えています。
2008/ 1/12 13:55 太陽風は通常の状態で安定しています。明日くらいから高速風が始まります。
2008/ 1/13 10:33 早くも太陽風の速度が上昇し、高速風となりました。活発なオーロラも発生しています。
2008/ 1/14 11:06 550km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラも活動的です。
最新のニュース

2008/ 1/15 10:03 更新
太陽風の速度は700km/秒に達し、激しいオーロラも見られています。

担当 篠原

今年に入ってすぐ、1月4日に新しい太陽の活動周期(第24期)の黒点群が出現しました。
その時の写真をまとめたページを作りましたので、ご覧下さい。
11年に一度のおめでたい年の初めです。

Happy New Solar Cycle !!



太陽風の速度は、昨日のニュースの後に更に上昇しました。
14日14時(世界時14日5時)に650km/秒へ、
14日22時(世界時14日13時)には700km/秒に達しています。
コロナホール起源の高速風としては、かなり高い速度になっています。

27日周期の図で、前周期と変化を比べてください。
今回の立ち上がりは、段階を追う様な上昇をしていますが、
とうとう前回と同じたいへん高い速度に到達しました。

磁場強度は現在も5nTを保っています。
高速風は、中盤のまだまだ勢いのあるところです。
前周期同様、現在の高いレベルの速度がまだまだ続きそうです。


高速風が続き、磁気圏も活動的な状態が続いています。
AE指数では、1500nTに達する激しい変化が起こりました。
ただ、太陽風のデータでは、磁場の強い南向きなどの大きな要因が見られず、
どうしてここだけこれほど大きな変化になったのか、興味が持たれます。

その他の時間帯は、500nTくらいの中規模変動が連続的に見られています。
それほど激しい活動ではありませんが、
途切れることなく、にぎやかなオーロラが見られたのではないでしょうか。


SOHO EIT195の太陽写真では、コロナホールの後半部がちょうど太陽の中心に見えています。
今、ここから吹き出している風がやってくるのが3日後です。
高速風と活発なオーロラは、3〜4日は十分続くでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子が上昇を始めました。
まだ、10,000には上がっていませんが、明日以降の変化が注目されます。
衛星の運用ではしばらく注意が必要となるでしょう。

太陽は無黒点で、とても穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。