宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 1/10 13:06 更新 高速太陽風は終わりに近づいています(500km/秒)。一旦穏やかになって、また高速風がやって来ます。 担当 篠原 高速の太陽風が続いていますが、速度はだいぶ下がって来ました。 それとともに、磁気圏の活動も次第に穏やかになっています。 昨日のニュースの頃まで600km/秒台を保っていた高速太陽風ですが、 その後、じわじわと速度を下げて行き、現在500km/秒に下がっています。 今回の高速風領域は、終盤を迎えました。 27日周期の図を見てください。 昨日から今日にかけての太陽風速度の下がり具合は、前周期と良く似ています。 今後の変化も前回の様子が参考になりそうです。 太陽風の速度が下がって、オーロラの活動も落ちついています。 オーロラの活動度を示すAE指数には、300nT程度の小規模の変化が見られるだけです。 また、シベリア磁場データの変化も、昨日(右側の3分の1)は一気に小さくなっています。 今日、明日と太陽風は静穏状態に向かいます。 それとともに、磁気圏は更に静かになっていくでしょう。 そして、3日後の1月13日くらいから、次の高速太陽風がやって来ます。 発生源であるコロナホールが、太陽の中心部に到達しました。 SOHO EIT195の左の写真を見てください(こちらは現在の太陽コロナです)。 太陽の南東(左下)の端から、 中心に向かって切り込む様に、コロナホールの黒い影が伸びています。 その先頭部分(右端)の位置に注目してください。 ここが、太陽の中心に到着すると、 3日後くらいから地球に速度の高い風がやって来るのです。 EIT195の右の写真は、27日前(太陽の自転周期)の太陽コロナです。 現在の様子(左の写真)と比較すると、 コロナホールの形は多少変化していますが、場所は大きく変わってはいません。 ですので、今後の高速太陽風の変化は、前周期と似たものになりそうです。 13日以降は、活発なオーロラ活動も期待できます。 オーロラライブカメラにも注目してください。 高速風が続き、放射線帯の高エネルギー電子は10,000を超えるレベルを保っています。 このまま次の高速風まで警戒状態が続くでしょう。 太陽は無黒点になりました。 X線のグラフも静かです。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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