宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:23)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/11 --- ---
1/10 --- ---
1/ 9 --- ---

黒点  1/11 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:11 466 -0.2
-2 h 459 -1.8
-4 h 470 +0.0
-6 h 468 +0.1
-8 h 480 +0.7
-10 h 469 +0.8
-12 h 470 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -15 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
1/11 0.8 2x10^4
1/10 0.5 3x10^4
1/ 9 0.5 3x10^4
1/ 8 0.5 2x10^4
1/ 7 0.4 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/ 6 11:45 コロナホールによる、高速の太陽風がやってきました(620km/秒)。オーロラも活動的です。
2008/ 1/ 7 12:55 かなり速度の高い太陽風が続いています(640km/秒)。オーロラも活動的です。
2008/ 1/ 8 10:18 600km/秒台の高速太陽風が続いています。今後は下がる傾向です。放射線帯が強まっています。
2008/ 1/ 9 10:05 600km/秒の高速太陽風は、依然続いています。オーロラも活動的です。
2008/ 1/10 13:06 高速太陽風は終わりに近づいています(500km/秒)。一旦穏やかになって、また高速風がやって来ます。
最新のニュース

2008/ 1/11 10:18 更新
太陽風は通常の状態に戻り、磁気圏も穏やかです。大きなコロナホールが見えています。
2008/ 1/11 10:23 追加 
27日周期の図が未掲載でした。

担当 篠原

今日は、STEREO衛星で、コロナホールの様子を先回りして見てみましょう。
1枚めに掲載しているのは、STEREO Behindという、
地球よりも少し遅れて太陽を公転している人工衛星が撮影した太陽です。
地球よりも1日半ほど先回りして、太陽の姿を見ることができます。

次に掲載しているのは、いつもの、SOHO EIT195の最新写真です。
コロナホールの形を見比べると、STEREOが先回りしている様子がよく分かります。

STEREOの写真によると、現在太陽に見えているコロナホールは、
南半球に少し上がった位置に、東西に太く長く広がっています。
このため、ここから吹き出す高速の太陽風は、かなり長い期間続くことが予想されます。
1週間くらいは十分続きそうです。

前周期も、この高速風は12月17日から1週間続きました。
このまま対応させると、1月13日から19日まで600km/秒前後の速い風が吹くことが予想されます。

前周期のこの期間はオーロラ活動も活発で、今回も期待したいところです。
高速風の立ち上がりの頃に、最も激しい活動が見られるので、
13日は、オーロラライブカメラにも注目してください。


さて、現在の太陽風は、速度が450km/秒に下がり、通常の状態にほぼ戻っています。
磁気圏活動も静かになっていて、AE指数に小さな変化がひとつ見えている程度です。
今日と明日は、このまま穏やかに過ぎて行くでしょう。
そして、高速太陽風がやって来ます。


放射線帯高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。
10,000の警戒レベルを楽に超えていて、明後日までは注意が必要です。

太陽はとても静穏です。
中心から少し東(左)の場所に、黒点がひとつ見えています。
982黒点群となりそうです。



2008/ 1/11 10:23 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります




STEREO衛星極紫外線望遠鏡EUVI195で先回りして見た太陽コロナ。11日8時半(世界時10日23時半)
(c) NASA


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




2008/ 1/11 10:23 追加

27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。