宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/ 1/ 2 12:09 更新 太陽の東端から980黒点群が上がって来ました。太陽風は低速で、穏やかです。 担当 篠原 昨日公開しましたが、お正月特別ページを作成しています。 どうぞご覧下さい。 新しい太陽周期の始まりか? 太陽の東端(左端)から、980黒点群が上がって来ました。 ここは、12月31日にC8の小規模フレアを起こしたと思われる場所で、 どのような黒点群が見られるかと注目していたのです。 しかし、上がって来た黒点群は、意外と規模の小さなものでした。 SOHOの写真(可視光、磁場、EIT195)から、この領域を切り抜いて動画にしました。 1枚目の写真をご覧下さい。 NOAAのレポートでは、黒点数は2個となっています。 GOES衛星のX線グラフでは、2日0時(世界時1日15時)にC1の小さな小規模フレアが発生した後、 強度が一段下がっていて、活動領域として規模が弱まっているのかもしれません。 引き続き、フレアの発生に注意しながら、活動の様子を見たいところです。 太陽風は、低速で穏やかな状態が続いています。 速度は380km/秒から340km/秒に下がり、一段と低速です。 磁場強度も3nT前後で、やや弱めです。 この太陽風の中で、磁気圏の活動もとても穏やかです。 AE指数、シベリア磁場データともに、ほとんど変化が見られません。 穏やかな状態は、もう4日くらい続きそうです。 SOHOのEIT195の太陽写真で、現在と前周期の太陽コロナの様子を比較します。 2枚の写真のうち、左の写真が最新の太陽、右が27日前(ちょうど1回転分)の太陽です。 どちらの写真でも、太陽の東端近くの赤道付近にコロナホールの影が見えています。 位置、規模ともに似た様な姿で見えています。 このことから、今後の高速太陽風の到来は、前周期と似た変化が期待できます。 27日周期の図では、前回は12月10-11日頃から太陽風の乱れが始まりました。 今周期に置き換えると、1月6-7日になります。 コロナホールの位置から見て、もう1-2日で太陽の中心付近に達し、 その3日後くらいから高速風が地球にやってくると考えると、 だいたい上の見積もりと一致します。 それまでは、300km/秒台の穏やかな太陽風が続くでしょう。 SOHOで太陽の東端に見えて来た980黒点群。可視光、磁場、EIT195画像を合成。 (c) ESA & NASA, 宇宙天気ニュース(動画加工) SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|