宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:09)
今日、C1.2の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 2 00:17 C1.2
1/ 1 --- ---
12/31 09:28 C8.3
03:01 C1.7

黒点  1/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
0980 2 α C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:06 338 +0.5
-2 h 340 +0.1
-4 h 355 +0.5
-6 h 355 -0.1
-8 h 353 -0.6
-10 h 362 -0.1
-12 h 364 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -10 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
1/ 2 0.7 8x10^2
1/ 1 0.8 2x10^3
12/31 0.5 2x10^3
12/30 0.5 2x10^3
12/29 0.7 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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オーロラ帯 (CARISMA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/28 13:26 太陽風の速度が上がって、やや高速になっています。
2007/12/29 10:58 太陽風の速度は下がって、400km/秒にもどりました。磁気圏はとても穏やかです。
2007/12/30 11:39 穏やかな宇宙天気が続いています。年明けにかけて、静かに過ぎて行くでしょう。
2007/12/31 11:25 太陽の東端で、C8の小規模フレアが発生しました。太陽風、磁気圏は穏やかです。2007年のアクセス数をまとめます。
2008/ 1/ 1 10:38 新しい活動領域が東端から近づいています。太陽風はやや低速で、磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2008/ 1/ 2 12:09 更新
太陽の東端から980黒点群が上がって来ました。太陽風は低速で、穏やかです。

担当 篠原

昨日公開しましたが、お正月特別ページを作成しています。
どうぞご覧下さい。

新しい太陽周期の始まりか?


太陽の東端(左端)から、980黒点群が上がって来ました。
ここは、12月31日にC8の小規模フレアを起こしたと思われる場所で、
どのような黒点群が見られるかと注目していたのです。
しかし、上がって来た黒点群は、意外と規模の小さなものでした。

SOHOの写真(可視光、磁場、EIT195)から、この領域を切り抜いて動画にしました。
1枚目の写真をご覧下さい。

NOAAのレポートでは、黒点数は2個となっています。
GOES衛星のX線グラフでは、2日0時(世界時1日15時)にC1の小さな小規模フレアが発生した後、
強度が一段下がっていて、活動領域として規模が弱まっているのかもしれません。
引き続き、フレアの発生に注意しながら、活動の様子を見たいところです。


太陽風は、低速で穏やかな状態が続いています。
速度は380km/秒から340km/秒に下がり、一段と低速です。
磁場強度も3nT前後で、やや弱めです。

この太陽風の中で、磁気圏の活動もとても穏やかです。
AE指数、シベリア磁場データともに、ほとんど変化が見られません。


穏やかな状態は、もう4日くらい続きそうです。

SOHOのEIT195の太陽写真で、現在と前周期の太陽コロナの様子を比較します。
2枚の写真のうち、左の写真が最新の太陽、右が27日前(ちょうど1回転分)の太陽です。
どちらの写真でも、太陽の東端近くの赤道付近にコロナホールの影が見えています。
位置、規模ともに似た様な姿で見えています。

このことから、今後の高速太陽風の到来は、前周期と似た変化が期待できます。
27日周期の図では、前回は12月10-11日頃から太陽風の乱れが始まりました。
今周期に置き換えると、1月6-7日になります。

コロナホールの位置から見て、もう1-2日で太陽の中心付近に達し、
その3日後くらいから高速風が地球にやってくると考えると、
だいたい上の見積もりと一致します。

それまでは、300km/秒台の穏やかな太陽風が続くでしょう。



SOHOで太陽の東端に見えて来た980黒点群。可視光、磁場、EIT195画像を合成。
(c) ESA & NASA, 宇宙天気ニュース(動画加工)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/ 2 02:24 UT

12/ 6 02:24 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。