宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/12/31 11:25 更新 太陽の東端で、C8の小規模フレアが発生しました。太陽風、磁気圏は穏やかです。2007年のアクセス数をまとめます。 担当 篠原 いよいよ2007年も今日で最後となりました。 今年も1年間、宇宙天気ニュースをお読みいただいてありがとうございました。 今年最後の記事として、開設後約4年間の、 宇宙天気ニュースへのアクセス状況を報告したいと思います。 1枚目に掲載している図の上半分は、アクセスの累計グラフです。 ちょうど1年前の2006年12月に、100万件を突破しましたが、 今日で、累計が140万件を突破しそうです。 この1年間で約40万件のアクセスがあったことになります。 日々のアクセスの動向を示すのが、下半分のグラフです。 このグラフは、縦軸を対数表示にしています。 数値の増え方が不規則ですので、注意して見てください。 2007年の1日あたりのアクセス件数は、1000件を上下するレベルで推移しました。 過去の2003年から2006年の期間を見ると、 突発的なアクセス件数の増加が度々起こっています。 これは太陽で大爆発が発生し、大規模な磁気嵐が発生するなどして、 急に宇宙天気情報への関心が高まったことによるものです。 ところが、2007年は、とうとう1年間このようなアクセスの急増は見られませんでした。 今年がいかに穏やかだったかというのがよく分かります。 このように、目立った事件がほとんどなかったにも関わらず、 今年1年間、安定してアクセスが続いたことにたいへん感謝しています。 おかげさまで、今年も宇宙天気ニュースを続けることができました。 太陽は、いよいよ新しい活動周期に入ったと思われます。 2008年は、活動が次第に盛り上がって行く様子を、 じっくりとお伝えして行きたいと考えています。 今後も息長く、よろしくお願いします。 さて、2007年の最後を飾るかの様に、太陽で急にフレアが発生しました。 31日9時半(世界時31日0時半)に、C8.3の大きめの小規模フレアが観測されました。 その少し前にも、C1.7の小規模フレアが起きています。 太陽の東端の、まだ上がっていない活動領域で起こったものです。 フレアの上部しか見えていないので、本当の規模はもう一段大きかったと考えられます。 地球よりも1日分ほど先回りしている、STEREO Behindの写真を掲載します。 こちらのカメラでは、ぎりぎりで視野に入って来ている様です。 この様子だと、ここにある黒点群が地球で見える様になるのは、 2日くらい先になりそうです。 この活動領域は、今月上旬に久しぶりに大きな姿を見せていた、 978黒点群の回帰ではないかと思います。 裏側の2週間を生き延び、活動度を保っていた様です。 東端に上がるや否やフレアを起こしたというのは、ちょうど1年前の事件を思い出します。 しかし、今回の活動領域は、あの様な大爆発を起こすほどの規模ではないでしょう。 視野に入って来て、黒点の様子が分かる様になるのが楽しみです。 さて、太陽風はもう一段速度が下がって、330km/秒とかなり低速の風になっています。 とても穏やかな風です。 地球の磁気圏も概ね穏やかで、 AE指数にはとても小さな変化がちらちらと見えている程度です。 太陽のフレア活動が注目されますが、 太陽風、磁気圏に関しては、穏やかな年越しとなるでしょう。 2007年12月までの、宇宙天気ニュースのアクセス状況。 (c) 宇宙天気ニュース STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。東端にこれからやってくる活動領域が明るく見えています。 (c) NASA SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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