宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:10)
昨日、C1.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 3 --- ---
1/ 2 16:56 C1.3
00:17 C1.2
1/ 1 --- ---

黒点  1/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
0980 2 α C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 332 +0.7
-2 h 326 +0.3
-4 h 325 +0.0
-6 h 325 -1.4
-8 h 330 -0.2
-10 h 328 +0.7
-12 h 335 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -9 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -8 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^2
1/ 3 0.5 1x10^3
1/ 2 0.7 8x10^2
1/ 1 0.8 2x10^3
12/31 0.5 2x10^3
12/30 0.5 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/29 10:58 太陽風の速度は下がって、400km/秒にもどりました。磁気圏はとても穏やかです。
2007/12/30 11:39 穏やかな宇宙天気が続いています。年明けにかけて、静かに過ぎて行くでしょう。
2007/12/31 11:25 太陽の東端で、C8の小規模フレアが発生しました。太陽風、磁気圏は穏やかです。2007年のアクセス数をまとめます。
2008/ 1/ 1 10:38 新しい活動領域が東端から近づいています。太陽風はやや低速で、磁気圏は穏やかです。
2008/ 1/ 2 12:09 太陽の東端から980黒点群が上がって来ました。太陽風は低速で、穏やかです。
最新のニュース

2008/ 1/ 3 09:10 更新
C1.3の小規模フレアが起こりました。太陽風、磁気圏はとても穏やかです。

担当 篠原

元日に公開しましたが、お正月特別ページを作成しています。
どうぞご覧下さい。

新しい太陽周期の始まりか?


昨日、2日17時(世界時2日8時)に、C1.3の小さな小規模フレアが発生しました。
発生場所は、太陽の東端に見える980黒点群です。

X線のグラフが、ゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと弱まって行く、
長時間型のフレアでした。
このため、同時にCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
SOHO LASCO C3カメラの連続写真をご覧下さい。

噴き出した方向は、地球から見てほぼ真横でした。
このため、太陽風の乱れなど、地球への影響はないでしょう。

980黒点群は、黒点としては数も少なく、小さな群に見えますが、
その割に活動度が高めの様です。
SOHO EIT195のコロナ写真でも、
この領域は、明るい部分が黒点群の規模以上に広がっている印象です。
NOAAでは、今後、中規模フレアを起こす可能性もあると見ています。

そして、EIT195の写真では、980群の向こう側にも明るい領域があるように見えます。
続いて別の黒点群が上がってくるのかもしれません。


太陽風は、穏やかな状態が続いています。
速度は330km/秒で安定し、磁場強度も3nT前後でやや弱い状態です。

このため、磁気圏はかなり静穏で、
AE指数、シベリア磁場データには全く変化が見られません。

太陽風と磁気圏は、このまま、5-6日頃までは静かな日が続きそうです。
次のコロナホールは、次第に太陽の中心部へ移動しています(SOHO EIT195)。




SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/ 2 12:18 UT

1/ 2 14:18 UT

1/ 2 16:18 UT

1/ 2 18:18 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。